2023.11.17
- 腕時計は自らを映す鏡。
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控えめさの中に見える
考え抜かれた美学
IWC アイ・ダブリュー・シー
ポルトギーゼ・クロノグラフ
ベゼルは繊細にまとめ、速度などを計測するタキメーターもついていないので、エレガンスが際立つ。クロノグラフ秒針と12時位置の積算計のみがブルー針なので、計測時間を素早く読み取れるなど、細部まで考え抜かれている。
自動巻き、18KRGケース、径41㎜、255万2000円
エンジニアリングを尊ぶ企業精神とドイツ語圏に拠点を構える文化的背景から、質実剛健な機能美ウォッチを得意とするIWCだが、ドレッシーさを楽しめるモデルもある。「ポルトギーゼ」はポルトガル航海士の末裔からのオーダーウォッチをルーツとし、細いベゼルが生み出す端正な顔が特徴。「ポートフィノ」はイタリアのリゾート地に流れる甘美な時間をイメージした、柔らかなカーブを描くケースが魅力だ。この両モデルのエレガンスは、クロノグラフになるとより際立ってくる。そもそもクロノグラフは、3時位置と9時位置にインダイヤルが収まるのが定石。しかしIWCでは、あえて12時位置と6時位置にインダイヤルをデザインすることで、クロノグラフの持つ“スポーツ感”を適度に抑えた。控えめな美しさを演出するというのも一種の機能美。これもまたIWCらしい時計なのだ。


















