コージェネは省エネだけではなく、再エネとの調和、国土強靭化への貢献といった役割も担うことができます。

太陽光や風力等の天候の影響を受けやすい再生可能エネルギー(自然変動電源)の導入が進むにつれて、電力系統を安定させる調整力の役割も大きくなっていきます。
コージェネは上げ/下げデマンドレスポンス(DR)の両方に対応が可能な調整力のリソースとして、再エネの最大限の活用に貢献できます。
特に近年は再エネの出力抑制が頻発しており、上げデマンドレスポンスに対応可能な貴重な電源であると言えます。
コージェネは「省エネ」と「調整力」の提供を同時に実現可能な、「再エネとの調和」をもたらすシステムです。

近年、自然災害の激甚化により大規模停電が発生していますが、このような非常時にもコージェネが活躍できます。停電対応(BOS:ブラックアウトスタート)仕様のコージェネを採用することで、系統停電時にも構内への電力供給を確保でき、事業継続計画(BCP)に貢献することが可能です。 また、一定の要件を満たしたコージェネは、消防法上の非常電源としても利用できます(防災兼用機)。
コージェネは、平常時の「省エネ」といざという時の「レジリエンス」強化を同時に提供可能な「国土強靭化に貢献」するシステムです。
■コージェネレーションに燃料ガスを使用した一例

電力系統では、再エネの導入拡大に伴い再エネ適地から消費地までの送電網の強化が進められています。また、配電系統においても、EVの急速充電や太陽光パネルの増加により、変電所付近における系統混雑が予測されています。コージェネは分散電源として需要地近傍に設置されるため、電力系統への負担をかけないことから、系統への投資抑制と混雑緩和に貢献することができます。
【参考】各系統レベルにおける分散型リソースの活用例(構想を含む)
出典:経済産業省資料を基にコージェネ財団にて作成
エリア全体から、各系統のそれぞれにおいて、分散型リソースは系統安定化に貢献可能。

[A]送配電エリア全体の需給バランスの確保
送配電エリア全体の需給バランスの確保を目的に、一般送配電事業者が、需給調整市場(及び調整力公募)を通じ、調整力を調達している。
需給調整市場には分散型リソースを束ねるアグリゲーターの参入が始まっており、機器点計量の採用により、より活躍の幅が広がる可能性がある、また、今後、系統用蓄電池の需給調整市場への参入も見込まれる。
[B]ローカル系統の混雑緩和/増強回避
今後、ローカル系統はノンファーム型接続が適用される一方、費用便益評価によって系統増強の判断がされることとなる。他方、山間部等で系統増強が困難なケースでは、系統混雑解消のために系統用蓄電池等を活用することも考えられる。
[C]配電系統の混雑緩和等
配電系統についてはノンファーム型接続の適用に課題が多く適用時期が見込めない。他方、分散型リソースを活用した分散型エネルギーリソース(DER)フレキシビリティ技術の開発が国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)にて進められており、今後の実装が期待される。
また太陽光やEV等の増加に伴う電圧の上昇・降下についても、分散型リソースによる対処が考えられる。
【参考】
一般財団法人 コージェネレーション・エネルギー高度利用センターのウェブサイト
「コージェネについて」
・コージェネの特長