Okta Japan株式会社
ソリューションエンジニアリング
ディレクター
三船 亜由美氏
多種多様なデジタルサービスが世の中に登場している現在、人々は、サービスを提供する企業・組織に対してよりよい体験を求めるようになっている。この期待に応えるため、多くの企業がDXに取り組んでいる。そこで重要度を増しているのがセキュリティー対策だ。
昨今はより高い生産性の実現に向けて多様なクラウドを適材適所で使い分けるマルチクラウドが一般化。Oktaの調査
※によれば、企業1社あたりの平均導入アプリ数は93個に上るという。「加えて、人の雇用形態や働く場所も多様化しています。変化する業務環境を守るには、これまで通りの対策だけでは不十分です」とOkta Japanの三船 亜由美氏は指摘する。
例えば、在宅勤務中の社員がクラウドサービスを利用する際、アクセス経路が適切に管理されていなければ、そこがサイバー攻撃者の狙い目になる。これを防ぐには、信頼されたデバイス、信頼されたユーザーのみが許可されたリソースへアクセスできるようにするゼロトラストセキュリティーのアプローチが不可欠だ。
ゼロトラストの基礎になるのが個々のユーザー、そしてデバイスや通信を識別するためのアイデンティティ管理である。ただ、セキュリティーポリシーを適切に設定し、維持・運用するのはそれほど簡単ではない。使うアプリが増えれば、ポリシーも細分化する必要があるほか、クラウドの利用が広がれば、管理対象のユーザーやデバイスもどんどん増えていく。そこにリソースを割くのは、本来の生産性向上を考えると本末転倒でありIT部門としても避けたいところだろう。
「ビジネスが変化したことによって、アプリの利用者は正社員だけでなく契約社員や外部パートナーの社員にも広がっています。一方デバイスPCのOSにはWindowsやMacがあり、それぞれバージョンも異なるでしょう。ここにタブレットやスマートフォンが加わります。非常に煩雑な管理をいかに簡単にかつ確実に行うかが重要な検討事項になっています」と三船氏は述べる。
※「Businesses at Work 2024」、Okta