HRテック&ラーニングDX
ベネッセコーポレーション
ソフトウエアを内製化することが
DXの推進力を生み出していく
DX(デジタルトランスフォーメーション)の遅れを指摘される日本企業だが、従業員1000人以上の企業で「DXを推進する準備ができているか」という問いに「Yes」と回答した企業は4割に満たない。DX先進国である欧米とは何が違うのか。コードクリサリスジャパンの共同設立者で、米国事情に精通したカニ・ムニダサ氏が日本企業のDX成功の鍵について語った。
コードクリサリスジャパン株式会社
共同設立者&CEO
カニ・ムニダサ 氏
コードクリサリスジャパンは、日本の大学を卒業後、シリコンバレーなどのIT企業で経験を積んできたムニダサ氏が2017年に設立した、ソフトウエアエンジニアなどのDX人材育成を手がける企業だ。その根底にあるのは「日本に再びテクノロジーリーダーになってもらいたい」という熱い思いだ。ムニダサ氏は「私の学生時代の日本は世界のテクノロジーの最先端を行っていました」と振り返る。
現在の欧米との大きな差を生み出した最大の要因はソフトウエアを軽視してきたことにある。例えば米国最大手のスーパーマーケットではリーダー層全員がデジタルの基礎知識を持ち、アプリケーション開発は内製化している。「ソフトウエアを資産だと考えて常に投資をし、リスキリングにも注力してきた結果です」とムニダサ氏は語る。
そのソフトウエア先進国の象徴とも言えるのがシリコンバレーだ。ムニダサ氏は「シリコンバレーから学ぶべきはマインドセットです。地球を変えたいといった壮大なグロースマインドセットを持って、お互いが情報をシェアし、常に進化を求めています。シリコンバレーが重要なのは場所ではないのです」と指摘する。
日本企業に求められている
社内で培うべき3つの能力
多くの日本企業の研修を手がけてきたムニダサ氏は「日本企業のDXが遅れているのには3つの理由があります。リーダー層の基礎知識不足、DX人材の不足、そして実務能力の欠如です」と指摘する。外部の専門企業にソフトウエア開発を頼ってきた日本企業にはこれらが不足している。逆にそれを社内に培うことがDXの成功につながるといえる。
リーダー層には基礎となるIT知識を身に付けることはもちろん、デジタルネイティブのようなマインドセットも求められる。そのための専門的なトレーニングを受けることも必要だ。「DXで一番難しいのはデジタル技術ではありません。人間のトランスフォーメーションなのです」(ムニダサ氏)。
さらにソフトウエアエンジニア、プロダクトデザイナー、プロダクトマネージャーといった人材を採用したり、社内に育成することが求められる。社内の人材をリスキリングできれば大きなメリットが期待できる。
その上でプラクティスを通して実務経験を積み上げていくことが必要だが、そこでは顧客中心の立場に立ち、アジャイル開発でスピーディーに開発し、常に最新の手法を取り入れながら実践することが重要になる。
ムニダサ氏は「DX成功の鍵は全て社内にあります。米国でもそうでした。ただ、簡単には実現できません。5年後、10年後を見据えて、今、手を打つことが求められています。取り残された日本は今こそ内製化を進めてDXを推進するべきなのです」と語る。日本が再びテクノロジーリーダーになるためには、今動き出すことが求められている。
お問い合わせ
- 株式会社ベネッセコーポレーション
- URL:https://ufb.benesse.co.jp/
- コードクリサリスジャパン株式会社
- URL:https://www.codechrysalis.io/ja

