株式会社集英社
IT戦略企画部 DX推進室 係長
須藤 明洋氏
1926年創業の総合出版社であり、漫画やファッション、文芸などの雑誌を世界中に届けるとともに、近年はコンテンツビジネスなども展開している集英社。同社のIT戦略企画部では、SaaSの管理やパブリッククラウドの統合、ゼロトラスト環境の構築、データ利活用プロジェクトなどを積極的に推進している。その一環として進められてきたのが、メールの安全性を担保するためのDMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)の取り組みだ。
「DMARC対策に着手するきっかけになったのは2023年夏、あるセキュリティーカンファレンスに参加したことでした」と話すのは、集英社の須藤 明洋氏。それまではDMARCという言葉も知らなかったが、Googleや米Yahooなどが相次いて送信ドメイン認証への対応を求める「メール送信者ガイドライン」を発表する中で、DMARCについて真剣に調べるようになったと語る。
「当初は『喫緊の課題ではない』と思っていましたが、エンタメを届ける企業としては、いち早く取り組むべきだと考えました。メールという社会基盤を維持することへの貢献になる、という思いもありました」と須藤氏は振り返る。
ただし、まだDMARCの仕組みやそれによって実現できることが分かっていた程度で、具体的にどのように進めていくべきなのか、皆目検討がつかなかったという。そこで、既に複数製品の導入パートナーになっていたソフトバンクに相談し、日本プルーフポイントの「Proofpoint Email Fraud Defense(EFD)」と、インテグレータのテクマトリックスのサポートを組み合わせた提案を受けることになる。
「当社としてもグローバルな製品を導入したいという思いがあり、そこに丁寧な日本語のサポートが付くのは非常にありがたい話でした。そこで即決に近い形で採用が決まりました」(須藤氏)