シェフラーシンガポール Ltd.
ダルメッシュ・アローラ氏 シェフラーシンガポール Ltd.
アジア太平洋地域CEO

気候危機は、世界的に最も喫緊な課題の一つである。明白な証拠、観測可能な環境変化、人間とそれを取り巻く生態系への直接的な影響が重なることによって、この危機が明確かつ緊急性を要するものとなり、結果として、個人、政府、組織が世界的に持続可能な行動を取る必要性を浮き彫りにしている。

シェフラーは、世界50カ国以上に200拠点を展開する、世界をリードするモーション・テクノロジー企業である。シェフラーグループは、グローバルな組織として、気候危機を主たる責任と位置づけており、既に明確な気候変動対策に着手している。

気候変動対策

この気候アクションプランの実行において、当社は以下の6つの要素に基づいて活動を展開している。

  1. 1. 戦略:主要なビジネスプロセスにおける脱炭素化の戦略的定着。
  2. 2. グリーン購買: 低排出材料とサービスの開発および調達。
  3. 3. グリーン生産: 工場内の脱炭素化。
  4. 4. グリーン製品: 新製品システムの開発、カーボンフットプリントの自動かつ包括的計算。
  5. 5. 財務とIT:透明性の提供と適切なITインフラの整備。
  6. 6. 人材: 従業員向けのトレーニングと意識向上キャンペーン。

シェフラーは、革新性、俊敏性、効率性を提供することで、顧客にとって最も信頼される技術パートナーであり続けることを常に追求している。社会がより持続可能な未来を目指す中、気候変動に配慮した製品や環境に配慮した方法で製造することがますます重要になっている。シェフラーは既に、低摩擦ベアリングやリニアガイド、電気駆動、水素技術や再生可能エネルギー等、より持続可能な未来に向けての製品ソリューションを提供している。

しかし、シェフラーは顧客への対応もさることながら、社内における改善にも注力している。気候アクションプランでは、2030年までに気候変動に左右されない生産(Scope 1とScope 2)、次いで2040年までに気候変動に左右されないサプライチェーン(Scope 3アップストリーム)を目指している。この計画は一貫して追求・実行されている。

シェフラーは既に、例えば自社事業(スコープ1及びスコープ2)において、いくつかの顕著な進展を遂げている。スコープ1とは、ガスや暖房用オイルなど自社で管理するエネルギー源からの直接的な排出を指し、スコープ2とは、電力や地域熱など購入エネルギーの生成に伴う間接的な排出を指す。シェフラーグループは、焼鈍炉の操業を天然ガスから電力に切り替え、再生可能エネルギーからの購入エネルギーに一貫して切り替えることによって、2019年から2023年の間で温室効果ガス排出量を986,000tから375,000tにまで削減した。

自社スコープ1及び2の温室効果ガス排出(市場基盤に於ける)

これらの成功により、物流、エネルギー生産、廃棄物処理など、購入したすべてのアップストリーム製品やサービスを含む後続の目標の達成が後押しされ続けている。

シェフラーは更に、製品の使用段階やその後の廃棄に伴うScope3ダウンストリーム排出に伴う削減にも取り組んでいる。これらの排出量を把握し、算出するためのワーキンググループが設立され、必要な対策が進められている。

シェフラーは、排出量削減の重点的な取り組みに加え、堅固なESG(環境・社会・ガバナンス)フレームワークを構築することにより、排出量削減活動の均衡を図っている。このフレームワークは、事業のあらゆる側面から環境、社会、ガバナンスへの影響を前向きに検討するものである。従業員のウェルビーイングの促進、コミュニティのー活性化、パートナーやベンダーに対する行動規範の確立、ビジネスの透明性など、ステークホルダーへの価値提供を可能にするさまざまな側面を有している。

結局のところ、野心的で長期的な持続可能性目標は、強力なプログラムと全てのステークホルダーの総合的な努力によってのみ達成され得る。われわれは共に、持続可能なビジネス慣行への認識を高め、ステークホルダーの持続可能性に関する専門知識を継続的に開発し、向上させていく必要がある。克服すべき課題は山積されている。マクロレベルでは、日本やドイツのように高度に工業化された経済国家が、脱炭素化に積極的に貢献する持続可能な技術革新をリードする重要な役割を担っており、シェフラーはこれらの市場において、天然資材の保護と生活の質を維持するため、クリーンなモビリティと動力技術を提供しこれらの取り組みに協力する立場にある。

ダルメッシュ・アローラ氏
ダルメッシュ・アローラ氏
アジア太平洋地域CEO
シェフラーシンガポール Ltd.

ダルメッシュ・アローラ(1967年生まれ)は、ムンバイ大学で機械工学を専攻。 ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネス、 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス及びHECパリでTRIUMグローバル・エグゼクティブMBAを取得。

マルチ・スズキ・インディアのプロダクト・エンジニアとしてキャリアをスタート。 その後、ゼネラル・モーターズに入社し、プロダクト・エンジニアリング、サプライ・チェーン、購買を担当。ゼネラルモーターズのインド、タイ、メキシコ、アメリカ地域で上級管理職及びグローバルリーダーを歴任、 20年以上のキャリアを築く。

2012年、ダーメッシュ・アローラはシェフラーのインドCEO兼自動車事業社長として入社。そのリーダーシップの下、シェフラーインディアはFAG、INA、LuKの3つの製品ブランドを通じ、産業用及び自動車用の高品質コンポーネントとシステムを提供するリーディングサプライヤーとしての地位を確立。インドの3つの事業体の合併を成功に導き、シェフラーインディアを1つの強力な事業体とした。

2019年10月より、シェフラーグループのアジア/太平洋地域CEOに就任、シンガポールに拠点を置いている

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