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アナクア

IBMが見る知財経営のグローバルスタンダードとは

マネタイズとオープン戦略の両輪
知財を軸として市場拡大を推進

知財活用では収益を上げるマネタイズと、市場を形成するオープン戦略の両輪が重要だ。IBMでアジア及び欧州中東アフリカ地域におけるライセンス業務を統括する松村光章氏と、知財管理システムのグローバルスタンダードを提供するアナクアのコンサルタント高橋木保子氏、両氏の対談から知財経営の最前線に迫る。

―海外と日本で、知財戦略の違いはどこにありますか。

松村 各社とも自社や産業発展のために知的財産を活用しており、そこに大きな違いはありません。IBMの場合、事業部門と知財が協働しやすい環境にあると考えます。ライセンスチームのIP収入は事業部門に割り当てられることに加え、知財ライセンスの黎明れいめい期から関わってきたことへのリスペクトと理解がIBM社内全体にあるからだと思います。

(写真左)アナクア 営業本部 プリンシパルソリューションズコンサルタント 高橋木保子 氏
(写真右)日本アイ・ビー・エム ライセンス渉外(APAC及びEMEA) 部長 松村光章 氏

高橋 日本企業では特許に関わる事業部門の声が大きく、知財部門の活動に影響するケースもあります。しかし今は特許の価値を見直し、知財部門のプレゼンスを高める動きも出てきています。

―特許マネタイズのポイントをお聞かせください。

松村 特許の有効性や権利範囲は最終的に裁判所の判断事項です。事業の将来見通しが各社で異なることと相まって、将来の変動要素が多い特許権の価値の捉え方も各社で異なりがちです。

不確定要素が多い中で特許ポートフォリオのライセンス契約を締結するには、現状把握に加え、交渉相手と一緒に将来の特許活用ストーリーを描くことが重要です。ストーリーに説得力を持たせるには、IBM社内の研究者の業界展望に負うところが大きいです。

高橋 5年先、10年先を見据えたストーリーを描くうえで、交渉相手の経営層から納得を得るには数字的根拠も必要です。データに基づく予測にどれだけ説得力を持たせられるかが、成否を左右するかもしれませんね。

国境なき知財業務の時代に
必要なノウハウを結集

松村 特許交渉のポイントは、交渉先の知財担当者と密に連携し、信頼関係を構築することです。交渉相手からは多くを学びました。業界内の知識や不文律は、当然ながら業界の人が一番詳しい。データや相手方分析も重要ですが、実際に話して相互理解を深めることが肝要です。

また、経営層に対し特許クロスライセンス契約の価値を自社視点で語れるのは、最終的に同社の人間だけです。交渉相手方のキーパーソンとの信頼構築こそが知財ライセンス事業成功の必須要素と考えるゆえんです。

グローバルでの特許ライセンス事業では、現地の取引慣行や企業文化に精通したローカル社員との協調も重要です。世界中の知財責任者や専門家と交渉してきましたが、現地IBMの同僚に助けられた場面は数え切れません。

―日本企業は、何から取り組むべきでしょうか。

高橋 日本企業のお客様から、アナクアの知財管理システムを通じ、知財活用のノウハウを得たいという声をよくお聞きするようになりました。

アナクアの知財管理システムは、グローバルのお客様からの声を生かした集合知の結集ですので、これを導入すれば、日本でもグローバルスタンダードの知財活用プロセスを入手できる、ともいえます。

松村 グローバルで知財事業を捉えた場合、営業秘密情報や、輸出規制管理も重要な課題ですね。

高橋 米国に本社を置くアナクアは、セキュリティーや事業継続性に厳格に取り組んでいます。具体的には営業秘密情報の管理やエクスポートコントロール対策、秘密特許のデータ保持などの対応をソリューションとして提供しています。

また、グローバルに使えるアナクアのUI(ユーザーインターフェース)は、海外に進出されている日本企業にとって、グローバルスタンダードの知財管理を実現できるものです。知財業務には国境がなくなってきました。知財担当者をグローバルでサポートするという観点でもアナクアには優位性がある、といえます。

―IBMの知財戦略は今後変化しますか。

松村 大きな変化はありません。最近は、1社が市場を独占するのではなく、様々なプレーヤーが参加し市場を拡大していく傾向にあります。

IBMはこれまでもマネタイズとともに、無償ライセンスにより市場を形成するオープン戦略も展開してきました。

顧客とともに進化する
知財管理システム

高橋 日本でも協創でイノベーションを起こす取り組みが活発化しています。知財を軸に市場や社会をつくるIBMの考え方は、歴史の中で自然と生まれた文化なのでしょうか。

松村 IBMはコンピューターの歴史とともに歩んできました。優れた技術も市場規模が小さくては事業成長を見込めません。市場拡大のシナリオの中で、お客様に選択肢を提供しつつ、いかにデファクトスタンダードをつくるかを重視してきました。

オープンイノベーションでもマネタイズは可能です。例えば生成AIは機械学習、クラウド、セキュリティー、データ連携など多様な技術で成り立っています。協創とマネタイズの領域を分けることが、知財戦略では重要です。

高橋 アナクアにもAIを導入してほしいというご要望が、多数寄せられています。アナクアでは事業判断を的確かつ迅速に行うためのデータをAIで提供する取り組みを進めています。

お客様と一緒に進化する知財管理システム。これが当社の強みです。技術革新が急速に進む中、経営戦略における知財活用の重要性は一層高まります。

日本は世界でも技術的にトップクラスです。お客様の持続的成長の実現に向けて、アナクアは知財管理システムを通じ、サポートしていきます。

世界の知財ビジネス管理ベストプラクティスを提供する
知財テクノロジーソリューションとサービスプロバイダーのアナクア
新バージョンシステム AQX 11 を今夏発表

「AQX プラットフォーム」は知財ライフサイクル管理のすべてを網羅します。

その機能は、国内外拠点をまたがる運用の自動化や情報の一元管理にとどまりません。情報ダッシュボードや分析・レポートツール、ポートフォリオ管理、費用管理モジュールなどの機能は、市場環境における自社の立ち位置の理解に貢献します。そこで得られる洞察は、将来のビジネス成長のためのストーリー設計に役立てることができます。

世界中のクライアント様で構成されたアナクアのクライアントコミュニティーからのフィードバックを基にしたシステム開発戦略に基づき、今夏は新バージョンとなるAQX 11が発表されます。AIを活用した各国特許庁書類の自動プロセッシング(自動読み込み)や公開情報を基にした特許サマリー生成、LLM(Large Language Model)を活用した特許自動分類、デジタル化するビジネス環境に対してブランド保護力を強化するドメイン管理、特許や商標の更新判断をデータに基づいて関係者のコンセンサスを強化させる意思判断ワークスペースなど、AIやLLMを知財ビジネス管理に生かしつつ、組織内外の協業をさらに促進させる機能がリリースされます。

Contents

総論

エコシステムで主導的地位を確立する知財活用国際標準の主導権争いが過熱
経営目線のIPランドスケープ®

IP Bridge

知財部門はコストセンターではない過去、現在、未来の知財で
社会と顧客企業に貢献する

アナクア

IBMが見る知財経営のグローバルスタンダードとはマネタイズとオープン戦略の両輪
知財を軸として市場拡大を推進

デンネマイヤー

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経営と知財の共通言語に

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勝ち抜く知財戦略へシフト

レクシスネクシス・ジャパン

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事業再編、M&Aの旗印に