デンネマイヤー
VUCA時代に知財で高めるビジネスモデルの確実性
グローバル拠点に専門家多数
迅速かつ効率よく変化に対応
日本は高い技術力を誇る有数の知財立国だ。しかし世界各地の法改正など常に変化する情勢を把握し、適切な対策を打てる企業は少ない。デンネマイヤーはグローバル180以上の国と地域をカバーする専門家ネットワークと、経営資源としての知財管理・分析を可能にするシステムで、企業をサポートする。
既存のビジネスモデルが役に立たないVUCA(変動性が高く先行きが不透明で、複雑かつ曖昧な状態)の時代に直面し、企業は経営資源の再確認や再配置が必要になっている。その重要な要素の一つに知財がある。
デンネマイヤー代表取締役社長の絹田信也氏は、「知財戦略は、ビジネスモデルの確実性を高めるための重要な要素です。VUCAの時代を乗り切るには、知財をビジネスモデルの重要な経営資源と捉えることが重要です」と語る。
(写真左から)デンネマイヤー ソフトウェア・ソリューション部 マネージャー 田代亮二 氏、知財管理部 マネージャー 弁理士(商標担当) 小野正敬 氏、代表取締役 社長 絹田信也 氏
知財の件数や関係する国といったような2軸での全体像は、比較的容易に捉えられる。しかし知財を事業戦略に生かすには経営情報と組み合わせた分析、IPランドスケープ®の確立が欠かせない。
しかし、そのためには分析にプラスαの軸が必要となる。この軸は事業計画と連動し検討すべきもので、企業や事業セグメントごとに異なる。保有している知財を立体的に捉えてインサイトを得た上で、個々の知財の存在意義を特定し、優先順位を付ける必要がある。
専門家ネットワークで
グローバルに管理可能
これらに方法論はあるのか。そしてコストはどうするか。日本企業が直面する課題に対し、デンネマイヤーは様々な形でサポートしている。同社は1962年にルクセンブルクで設立。法律相談から知財管理サービス、コンサルティングまで提供可能な総合知財サービスプロバイダーで、日本でも37年の実績がある。
グローバルに20以上のダイレクト拠点を持ち、180以上の国と地域をカバー。このグローバルネットワークを生かした知財管理の実現を支えるのが、専門家ネットワークと知財管理システムの両輪だ。
同社はグローバルで約150人以上の専門家を擁する。専門領域は化学、航空機など様々だ。各地域の法律や技術分野に詳しい専門家ネットワークにより、知財に関するグローバルな要望に的確に対応できる。
グローバル企業では、ビジネスを展開する国での法改正への対応が必要となる。各国の法改正情報をタイムリーに取得し、対応するのも同社の強みだ。同社知財管理部マネージャーの小野正敬氏は実例を挙げる。
「例えば先日、ジャージーでの権利保護について、欧州商標登録で包括的に保護されていたのは2009年までという声明が出ました。これによりジャージーでは再出願など手続きが必要になりますが、このような法改正や変更も各国で頻繁に行われています。これらの変更に対応できないとビジネスに大きな損害を与えかねません。以前私が企業の知財部門にいた時は、日常業務やトラブル対応などで忙しく、こうした状況の確認は困難でした。当社はいち早くお客様に情報を提供し、サポートしています」(小野氏)
アイデアから生かせる
知財管理システム
もう一つの輪が、知財管理システム「DIAMS」だ。保有特許データやライセンス状況などの管理に加え、権利化やライセンス化などの是非を判断するための情報を集約する。
同社ソフトウェア・ソリューション部マネージャーの田代亮二氏は、「DIAMSはアイデアの段階から情報を収集し、検討履歴を残しながら管理ができます。有機的に情報をつなげながら管理することで、知的財産権の状況を可視化し、その価値判断を的確に行えます」と語る。
■図 デンネマイヤーのデジタルエコシステムポータルサイト「IPラウンジ」からデンネマイヤーの各種サービスへとつながり、知財管理システム「DIAMS」が知的財産権管理を包括的にカバーする
アイデア段階からイノベーションを生み出す経営資源と捉え、知財を管理・活用できるソフト、それがDIAMSといえる。
顧客向けのセキュアなポータルサイト「IPラウンジ」も用意する。特許の更新依頼や情報のやり取りなどができる「知財ポートフォリオ管理」、AIベースの特許検索や分析ができる「Octimine」などを利用可能だ。Octimineでは、自社の知財ポートフォリオにGX(グリーントランスフォーメーション)への貢献価値という軸(GX技術指標分析)を組み合わせて分析できる機能なども提供する。
顧客の中には、日本の技術を海外展開したい企業も少なくない。特定のエリアに特化した法律事務所などの場合、エリア外については外部のパートナーに頼らざるを得ない。その点デンネマイヤーは世界180以上の国と地域をカバーしているため、一気通貫でサポートできる。
「当社には世界各地に専門家がいます。迅速な対応や情報提供、300万件以上の知財を管理するスケールメリットによる高いコストパフォーマンスも強みです」(絹田氏)
■図 デンネマイヤーの実績グローバルかつ長年の豊富な実績と知見を有し、VUCA時代のビジネスモデル再構築に寄与する
欧州ではさらに一歩踏み込み、コンサルティングサービスを開始した。特徴は、知財に特化した方法論をフレームワークとして開発したことにある。一般のコンサルティングファームでは知財に特化することは難しく、法律事務所では方法論はあってもフレームワークとしてスケーラブルに展開することは現実的でない。
既に欧州では、知財管理のプロセスの最適化、保有知財の価値判断、経営課題に対する知財の活用提案など実績は豊富。今後日本でも日本企業のニーズに合致するサービスを提供予定だ。
最後に絹田氏は、「当社は知財ポートフォリオ管理、知財法務サービス、ソフトウェアソリューション、そして知財コンサルティングを総合的に提供しています。日本企業が世界で競争力を高めるために、これからもグローバル一丸となって各サービスを強化していきます」と語った。
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