製品紹介

気鋭の新機種「レッツノートXZ6」を戸田覚がインプレッション

2017年春、レッツノートにこれまでなかった全く新しいモデルが登場する。ディスプレイ部分をキーボードと分離してタブレットとしても使える、12.0型のデタッチャブル型2in1モバイル「レッツノートXZ6」だ。パナソニックの入魂の一作ともいえるこのモデルには、いったいどのようなこだわりが詰め込まれているのか? 戸田覚氏が、鋭い視点で分析する。
必要な端子をしっかり搭載した上で薄さを追求する「レッツノートらしさ」に好感
「レッツノートXZ6」は、12.0型の液晶を採用したデタッチャブル式のタブレットモバイルとしては世界最軽量(※)の約1.019kgを実現しています。薄さについても22mmと、レッツノート史上、かつてないほどスリムなのですが、それでも最近の他社製極薄モバイルに比べるとかなり厚みがある。ただ、これについては、やみくもに薄さを追求するのではなく、あくまでビジネスでの使い勝手を最優先しているという意味で、いかにもレッツノートらしいなとむしろ好感を持ちました。
もちろん技術的にはもっと薄く作れたはずです。しかし、「XZ6」はアナログRGBや有線LANなどの端子をしっかり備えている。僕の予想では、これらの端子の高さにあわせて設計していると思うんですね。これ以上薄くすると搭載できなくなりますから。
RGB端子配置部の下がカットされていることからも苦肉の策がうかがえます。「わざわざ外付けのアダプタを使わないとプロジェクタや有線LANに接続できないなんてレッツノートじゃない」というこだわりからこういう設計にしたんでしょう。確かに見た目のかっこよさは極薄ノートに比べると落ちるかもしれませんが、ビジネス向けのパソコンとしてアダプタなしで使えるメリットは大きい。方向性は正しいと感じます。



“本当のタブレットになる” デタッチャブル2in1モバイルを初めて見た
デタッチャブルの2in1モバイルは最近増えていますが、液晶を外した時に“本当のタブレットになる”モデルは初めて見ました。“本当のタブレット”の意味は、上と下、右と左のベゼルの幅が、きちんと同じになっているということです。デタッチャブルの2in1の場合、液晶下部に脱着機構を搭載しなくてはなりませんから、どうしてもその部分だけベゼルの幅を広く取って不格好になりがち。しかしこの「XZ6」では、通常のタブレット同様、上下、左右がほぼ対称です。これを実現するのには、かなりの苦労があったのではないでしょうか。凄いと思いますね。
タブレット部にもUSB-Cの端子を搭載しているのにも注目。これ1つあるだけで、タブレット単体でも様々な周辺機器に接続することが可能で、利便性が格段に違います。



“普通のモバイルノートとしての使いやすさ”をしっかり担保している
一方で、2in1モバイルといっても、大半の人にとっては、キーボードを付けてクラムシェルのノートパソコンとして使う時間が圧倒的に長いのです。そう考えると、“普通のモバイルノートとして使いやすい”ことが大前提になる。「XZ6」の場合、そこがしっかりと担保されている点が高く評価できます。
まずはキーボードですが、薄型のボディながら2mmのストロークをしっかり確保している。最近の薄型モバイルでは1mmもしくは1.2mmというストロークのものが多いので、この差は大きいです。キーのサイズも大きく、打ちやすさはクラムシェル型の「SZ6」と変わらないか、それよりも優位と感じるほどです。
「MX」「RZ」シリーズなど、従来の2in1モデルでは採用されないケースもあったホイールパッドも、この「XZ6」では搭載しています。ホイールパッドについては賛否両論あるようですが、個人的には非常に使いやすい。ここでもレッツノートらしさをきちんと継承してくれているなと感じますね。
思わず唸ったのは、キーボード部分の後方背面に、折りたたみ式の脚を付けて、角度を付けて入力できるようになっている点です。薄型のパソコンでは、デスクに置いて手を載せた時に高さが取れないので、入力しているうちに疲れてくるケースが多いのですが、「XZ6」ではこの脚のおかげで長時間快適に入力できる。脚を付けなければ、あと数グラムは重量を軽くできたはずです。それでもあえて付けてきたところに、使い勝手に対する開発陣の執念すら感じます。








