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ビジネスモバイル最強化計画

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ビジネスモバイル最強化計画

特集2018年12月25日公開

「モノ」の流れと「ヒト」の流れの可視化で実現する「現場プロセスイノベーション」とは

タフブックを活用した新ソリューションと最新頑丈ハンドヘルド「FZ-N1」を発表タフ

2018年11月20日、パナソニックセンター東京にて、タフブックの新ソリューション発表会が開催された。発表されたのは、ZETES(ゼテス)社の「ZETES CHRONOS™(ゼテス クロノス)」システムを活用した「配送見える化ソリューション」および、パナソニックとぴあ株式会社が共同で手掛ける「次世代チケッティングソリューション」。さらに、こうしたソリューションで「エッジデバイス」として用いられる頑丈ハンドヘルド・タフブックの最新モデル「FZ-N1」の紹介も行われた。

「現場プロセスイノベーション」をキーワードにBtoB事業を展開

パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社常務<br>モバイルソリューションズ事業部 事業部長<br>坂元寛明氏
パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社常務
モバイルソリューションズ事業部 事業部長
坂元寛明氏

 現在、日本ではあらゆる業界で人手不足が深刻化。今後20年間で労働力人口は1000万人規模での減少が見込まれている。その一方で、運送業では小ロット配送・多頻度配送が一般化するなど「モノの流れ」は多様化。さらに訪日外国人が5年連続で過去最高を記録するなど、「ヒトの流れ」も増え続ける傾向にあり、あらゆる現場で業務革新が急務だと言える。

 そこでパナソニックが提案するのが「現場プロセスイノベーション」だ。パナソニック コネクティッドソリューションズ社 常務 モバイルソリューションズ事業部 事業部長 坂元寛明氏は、「『つくる・運ぶ・売る』のサプライチェーン全体で、『モノの流れ』と『ヒトの流れ』を見える化し、お客様にお役立ちしたい。そのため、従来、当社は『ハードウェア』と『サービス』をキーに事業展開していたが、さらに『システム』に注力し、これら3つを組み合わせた『ソリューション』として提供していく」と力強く語る。

 「モノの流れの見える化」について、パナソニックは2017年7月に、サプライチェーンの見える化ソリューションを持つベルギーの企業・ZETES(ゼテス)社を買収。特に今、最も人手不足に悩まされている「配送」の見える化ソリューションを、ZETES(ゼテス)社のシステムとパナソニックのハードウェアを組み合わせて提供する。

 「ヒトの流れの見える化」については、チケッティングサービスを長年提供してきたぴあと共創。チケットを電子化し、それでスタジアム内の飲食物・グッズ購入なども行えるようにする「次世代チケッティングソリューション」の実証実験を行うと説明。

 これらを実現する上で必須となるエッジデバイスが、頑丈ハンドヘルド・タフブックの最新モデル「FZ-N1」であり、今回の実験で活用されるとのこと。

 「現場プロセスの見える化で、誰もが笑顔で働ける環境をつくるのが目標。システムの部分でも力をつけ、トータルソリューションでお客様企業、さらには日本社会全体に貢献していきたい」と坂元氏は決意を述べた。

配送現場の課題を解決する「配送見える化ソリューション」

 人手不足や、配送の小口化、時間指定などによる物流ニーズ多様化への対応などの課題を抱える物流業界。現場のモノの流れの過程では未だに紙と電話を使った伝言リレーが行われており、IT化された専用システムを使えるのは大企業に限られているのが現状だ。

●物流現場の声
荷主の委託先物流センター(3PL)に配送が一括委託され、そこから複数の運送会社に配送が依頼され、顧客のもとへと荷物が届く。この3PLから顧客の間の配送過程が見えなくデータ化されていないことが課題だ。
荷主の委託先物流センター(3PL)に配送が一括委託され、そこから複数の運送会社に配送が依頼され、顧客のもとへと荷物が届く。この3PLから顧客の間の配送過程が見えなくデータ化されていないことが課題だ。
パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社<br>モバイルソリューションズ事業部 SCM事業推進部 戦略推進課 主幹<br>里平利彦氏
パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社
モバイルソリューションズ事業部 SCM事業推進部 戦略推進課 主幹
里平利彦氏

 このような物流現場の課題に対して、荷主、委託先物流センターと荷受人の間の配送プロセスを「見える化」することで、不足するドライバーを支援し、荷主・委託先物流センター(3PL)側の業務改善も行い、物流そのものの効率化を実現するのが、「配送見える化ソリューション」だ。

 これは昨年、パナソニックのグループ会社になったベルギーのサプライチェーンソリューション企業・ZETES(ゼテス)社の「ZETES CHRONOS™(ゼテス クロノス)」というシステムを活用するもの。特長は、GPS情報でトラックの位置を把握するといった動態管理だけでなく、配送計画をタフブック端末に落とし込むことで、荷物とドライバーを紐づけ、荷物の「持ち出し」から「配送」、「配送完了」まで、業務の進捗を一元管理できることだ。

●「配送見える化ソリューション」の仕組み
「配送見える化ソリューション」を活用すれば、その工程全体を、荷主にあたる管理者はブラウザベースでリアルタイムに確認することが可能だ。
「配送見える化ソリューション」を活用すれば、その工程全体を、荷主にあたる管理者はブラウザベースでリアルタイムに確認することが可能だ。

 同戦略推進課 主幹の高岡晴義氏は「配送見える化ソリューション」の詳細について説明を行った。「持ち出し」の場面では、タフブックにその日持ち出す荷物のデータが送られ、そのデータに基づき同じ端末で検品をするため、誤集荷を防止。運送会社や物流センターなどの管理者も誰が何を持ち出したかひと目でわかる。

 「配送」時には、ドライバーが持つタフブックから、GPSや通信機能を用いて、位置情報や配送情報などのデータをクラウドセンターに常に発信。管理者はクラウドセンターにアクセスすることでトラックの運行状況・配達の進捗情報をリアルタイムで監視でき、顧客からの配達状況の問い合わせにも的確に回答することが可能だ。

 「配達完了」時にも、タフブックで検品を行うので誤配送を防止する。さらに顧客からの受け取りサインをタフブックの画面上に書いてもらうことによりエビデンスを電子化。管理者は、タフブックからデータを受け取ることで配達完了をリアルタイムに確認でき、確認請求データと紐づけることで請求作業も効率化できる。

●「配送見える化ソリューション」が解決する現場課題
「配送見える化ソリューション」は、配送業務の見える化・電子化を実現。配送効率向上・問い合わせ対応の迅速化が可能になる。
「配送見える化ソリューション」は、配送業務の見える化・電子化を実現。配送効率向上・問い合わせ対応の迅速化が可能になる。

 パナソニックは過去30年に渡って、ドライバーが使う端末を提供し続けてきた実績があり、ドライバー端末ではトップシェアである。モバイルソリューションズ事業部 SCM事業推進部 戦略推進課 主幹の里平利彦氏は、「既存のビジネスではハードウェアが中心だった。今後はシステムとして提供し、サプライチェーンソリューションビジネスのグローバルリーダーを目指したい」と語った。

※記事は執筆時の情報に基づいており、現状と異なる場合があります

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