製品紹介

タフブックを活用した新ソリューションと最新頑丈ハンドヘルド「FZ-N1」を発表
性能向上した「タフブック FZ-N1」がソリューションを支えるエッジデバイスに

プロジェクトマネジメント部 4課 課長
永芳 洋氏
次に、パナソニック モバイルコミュニケーションズ プロジェクトマネジメント部 4課 課長 永芳 洋氏が、「配送見える化ソリューション」や「次世代チケッティングソリューション」を支えるエッジデバイスとなるタフブックの最新作「FZ-N1」の紹介を行った。
この度、ユーザーからの要望を反映し、性能が大きく向上した。高さ210cmからの落下試験や高さ100cmからの連続2000回の落下試験、80cmからの鋼球(300g)落下試験を実施。さらにIP66/68準拠の防塵・防滴/防水性能や、−20℃から50℃までの寒冷・炎暑対応性能も備えている(従来はIP65/67準拠、−10℃から50℃対応)。

OSについても、法人ユース機能が豊富な最新のAndroid 8.1を搭載。セキュリティや端末の管理機能が大幅に向上した。Googleは法人向けに最適なAndroid端末を推奨する「Android Enterprise Recommended Program」も展開しているが、この「FZ-N1」は、「Rugged(堅牢)カテゴリー」に認定登録の予定だ。好評の斜め配置バーコードの搭載は変わらず継続。また、CPUも8コアに進化しているので、例えばAndroid 8.1によるNeural Networks APIと組み合わせて画像認識を行うなど高度な応用も可能だ。
「FZ-N1」のようなAndroid端末を導入する上での、法人ユーザーの心配事にも言及した。「Android端末については普及が進んでいるものの、法人のお客様は大きく3つの心配をお持ちのケースが多い」と永芳氏は言う。
まずはセキュリティだ。永芳氏は最新のAndroid8.1の強力なセキュリティを強調した。Google Play/managed Google Playによるアプリケーションの事前検証により、ウイルス感染率はわずか0.01%と低く、加えて端末上で定期的なアプリのスキャンも実施。また、パナソニックでは独自に、起動時にハードウェアが、OSが改ざんされていないかチェックする「セキュアブート機能」を搭載しており、ハードとOSの両方でセキュリティを守り抜けるようにしていることにも触れた。
2つめは、業務中にYouTubeやゲームソフトなどで遊ばれないか、SNSなどで情報流出しないか、という点だ。これについては、Android8.1では、Androidと提携したEMM(エンタープライズモビリティ管理)を介して、アプリ・機能・コンテンツごとに表示や使用を許可するかどうかを選択できることを説明。これにより、ブラウザやゲームの利用を禁止したり、特定のアプリしか使えないようにして専用端末化したり、カメラなどのインターフェースを使えなくしたりできる。1台ずつの個別設定も、大量の端末を一斉に設定することも可能だ。
最後の3つめは、AndroidはOSがどんどん切り替わり、サポート終了も業務用としては早いので、長く使えないのではないか、という心配だ。この点については、パナソニックが提供する「Android拡張ソフトウェア更新サービス」を紹介した。これは、Androidの更新を、ユーザーの希望するタイミングで行えるようにするもの。端末のソフトのバージョンをユーザー自身が管理できるので、長期間使用することが可能になる。
「次世代チケッティングソリューション」が目指すものとは?
最後にパナソニック コネクティッドソリューションズ社 モバイルソリューションズ事業部 事業開発部 ビジネス企画担当 主幹の多田羅浩昌氏が、「次世代チケッティングソリューション」をともに手掛けるぴあのシステム局長兼システム戦略室長を務める川端俊宏氏をゲストに招き、このソリューションの背景や未来像について語り合った。

ぴあはチケッティング会社としてサッカーJリーグとパートナーシップを組んでおり、スタジアムでの入場認証に長年、パナソニックのタフブックを活用している。
「昨今、ITとデータの利用が進んでいる。チケッティングをマーケティングやビジネスの入り口として、スタジアムや街の中でデータ活用によりできることを増やしていきたい。そこで今回、パナソニックと共同で『次世代チケッティングソリューション』の展開を進め、11月24日、パナソニックスタジアム吹田でのサッカーJ1リーグの試合において、大規模な実証実験を行うことになった」と川端氏は背景を説明する。

現状は、チケッティングはチケッティング、物販は物販といったように、それぞれの業務をそれぞれの場所やタイミングで行っている。これを、データを紐づけて一元管理できれば、様々なイベントにより簡単に参加できたり、物販を効果的に行えたりと、スタジアムを訪れる観客の体験価値を向上させることが可能になる。
「まさにこれはスタジアムにおける『現場プロセスイノベーション』にほかならない」と多田羅氏。川端氏も「『お客様に満足していただく』というのが、エンターテインメントビジネスを手掛けてきたぴあが最も大事にする想い。データ化でヒトの流れが見えれば、今までやりたかったけどできなかったことを実現し、お客様満足度をさらに上げられる」とした。
今回の実証実験で用いられる「タフブック FZ-N1」についても、川端氏は「日本のスタジアムは北から南まで様々な場所にあり、それぞれ苛酷な環境で使われる。だからこそ堅牢性が不可欠。また、お客様の体験価値向上のためには、お客様とのタッチポイントを増やすことが大事だが、それにはハンディ性・モバイル性を備えていることも必要。『FZ-N1』はその両方を高いレベルで兼ね備えているのがいい。また、バーコードの読み取りがこれだけ簡単にできるマルチ端末も他にはない」と高く評価。その上で、「今回の実証実験でお客様にスタジアムでいろいろなアクティビティ体験をしていただき、将来的にはそれをスタジアム外の街へと広げていきたい」と展望を語り、対談を締めくくった。

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