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天然資源の効率利用と環境保護に貢献! Oil&Gas業界向け超高速大容量モータ&ドライブ(インバータ)技術

原油、天然ガス、石炭など、生活や経済活動に必要不可欠なエネルギー源の96%を輸入に頼っている日本。我が国にとって、「諸外国と協調しながら大切なエネルギー源をどう確保していくか」という課題は非常に重要です。そんな中、中国が進める国家的なオイル&ガスのプロジェクトに大型電気設備を受注したTMEIC(ティーマイク)。この一歩が日本の将来にどんな役割を果たすのか、詳しくお話を伺いました。

中国の国家プロジェクトでも、 TMEIC(ティーマイク)の技術がフル回転!

柳田 理科雄

TMEIC(ティーマイク)の超高速大容量モータ&ドライブシステムは、中国の国家的なオイル&ガスのプロジェクトでも採用されていると風の噂で聞きました。今日は担当者の方にお話を聞く事ができるそうなんですが……。

小屋

柳田さん! 
初めまして、小屋政士と申します。中国の西部国境側から東南部沿岸側まで天然ガスをパイプラインで輸送する西気東輸(せいきとうゆ)というプロジェクトに商品を納入しています。

柳田 理科雄

初めまして、柳田です。
今日はどうぞよろしくお願いいたします。大きな案件ですから年かさの方が指揮を執っているのかと思いきや、こんなお若い方が担当されているとは! 

早速ですが西気東輸(せいきとうゆ)というプロジェクトについて教えてください。

小屋

もちろんです。柳田さん、中国の主要ガス田は、西部に集中しているのをご存知でしょうか。ところが、需要は上海などの東部沿岸地域に集中しています。そこで中国は、西部の油田で採掘された天然ガスを、パイプラインを通して大都市へ送るという国家プロジェクトを計画したのです。

つまり、「西気」とは、中国新疆や青海、四川、オルドス地区で生産された天然ガスのことで、「東輸」とは、これらの地区の天然ガスを東に送るという意味なんですよ。

西気東輸MAP - 西気東輸パイプライン 第1・2・3ルート

柳田 理科雄

え? 
中国新疆や青海、四川、オルドス地区で生産された天然ガスを上海までですか? いったいどれくらいの距離があるのでしょうか。

小屋

約4,200キロと聞いています。いくつかのパイプラインがあるのですが、第I線は2000年に着工し完成。現在3期工事が進行中です。

TMEICは2010年度に第II線西側プロジェクトのガスパイプラインのコンプレッサ用に、超高速大容量モータ及び電圧型可変速ドライブ装置を含む電気設備12セットを納入しました。翌年度、東側も西側同様に受注し、2012年から順調に稼働しています。

柳田 理科雄

約4,200キロ……。
そんな長い距離をパイプラインで運ぶのですか。北海道から九州まで一往復する距離です。しかし、中国はPM2.5や大気汚染が深刻化していますから、環境負荷の低い天然ガスは重要なエネルギー源です。

何としても西の天然ガスを、都市部に送る必要があったのですね。しかし、約4,200キロもの距離を送るとなると、モータもかなりパワフルなものが必要でしょうね。いったいどのように送っているのでしょうか?

小屋

ガスは液化せずにガスのまま、コンプレッサで押して送っている状態です。モータ一つでは、とても間に合いませんので、200~300kmごとに拠点を作り、それぞれ4台ずつモータとドライブを設置しています。他社と比較してもTMEICの製品は制御する性能が高いとお褒めいただいております。

柳田 理科雄

制御機能は重要ですね。例えば、机に置いてある携帯電話がバイブレーション機能で振動すると、その振動で、元々あった場所から移動する事がありますよね。TMEICのモータは、携帯電話のモータとは全く大きさが違いますから、振動すると、大きな音が出ることはもちろん、移動するであろう距離も大きいはず。モータをコントロールする制御機能は必須ですね。

コンプレッサはガスから電気駆動へ効率アップを実現

柳田 理科雄

オイル&ガスの分野はもともと欧米の力が強く、日本のように新しく関わるようになった国はなかなか参入しづらいと伺いました。そんな中、TMEICの技術が買われたのはどんな理由からだと思われますか。

小屋

オイル&ガスパイプラインのコンプレッサの駆動方式は従来ガスタービン駆動方式だったのですが、近年は超高速大容量モータ&ドライブ装置を採用した環境対応型の電気駆動式が注目されています。

LNGをはじめとする世界のオイル&ガスプラントにおいても、CO2の削減、環境保全へのニーズは高まっており、今後は電気駆動式の超高速大容量モータ&ドライブ装置の採用は拡大されていくでしょう。その中で当社は技術、品質、価格、生産能力について高く評価され受注にいたったのだと思います。これは大きな前進といえます。

柳田 理科雄

効率の点でも、評価されたのではないですか。ガスタービンは熱エネルギーの60%程度しか「ものを動かすエネルギー」に変えませんが、モータは電気のエネルギーの90%以上を「ものを動かすエネルギー」に変えますからね。

小屋

そうですね。効率でも評価されていますが、モータ&ドライブとしてのトータル面で高い技術評価を頂いたと聞いています。

また、基本的に現地の人がうまく使える様サポートしていますが、何かあったときにはすぐ対応できるという対応の早さ、つまりサービスの点でも大きな評価につながっていると思います。これは日本人の持つきめ細やかな心が評価されているのだと思います。

柳田 理科雄

西気東輸プロジェクトのような大きなプロジェクトに関わる事は、やりがいがあると同時にプレッシャーも感じる事と思いますが、そのあたりはいかがでしょうか?

小屋

品質には自信を持って日々活動していますが、超高速2極同期電動機は製品としては初品となる開発品でしたし、また、社を挙げた一大プロジェクトでしたので基本設計となる電磁気設計書にサインする時は、緊張もあってか、手が震えたのを今でもよく覚えています。

欧米の力が強いオイル&ガス市場で、日本の企業が参入し、まずは実績を作っていく事が大切だと考えています。その先駆け的事例となれれば嬉しいですね。

柳田 理科雄

TMEICの技術が中国でも活躍しているなんて頼もしいですね。日本のエネルギーの未来を考える上でも重要な役割を担っていると言えます。引き続き頑張っていただきたいです!