この3つのポイントを実現するために、トレンドマイクロではそれぞれ解決策を提供している。まず1つ目の対症療法から原因療法へと体質改善に有効となるのが「Trend Micro XDR」だ。これはメール、エンドポイント、サーバー、クラウド、ネットワークなどの様々なレイヤーのデータをクラウド上に集約し、AIやセキュリティーエキスパートの知見を生かして相関分析を実施するソリューション。「単体では影響の度合いが計りにくいイベントであっても、一連の攻撃を関連性のあるシナリオとしてとらえることで、重要な意味を持つ痕跡を見つけ出し、攻撃の全体像を可視化します。これにより、攻撃シナリオの早い段階でインシデント対応が可能になり、被害を最小化できます」と大田原氏は特徴を述べる。
高い検知精度に加え、真の脅威を選別する「トリアージ力」も大きな強みだ。ある企業での実例がそれを裏付ける。1000デバイスから7日間に収集するログデータは12億5000万件もあったが、フィルター検知やAIによる検知モデルで絞り込みを行い、29件のインシデントを抽出。さらにこれを高度な脅威インテリジェンスを基に優先度や影響度を付与し、早急に対応が必要なインシデントを1.75件まで絞り込んだという。「膨大なログデータの確認・分析に振り回されることなく、本当に必要な対応に短時間で着手できるのです」と大田原氏は語る。
2つ目の“リスクに先手を打つ”ために、トレンドマイクロが提唱するのが、ASMに“リスク”というキーワードを加えた「アタックサーフェスリスクマネジメント」(以下、ASRM)だ。一般にASMはリスクの可視化に有効だが、可視化だけでは本当の解決にならない。可視化するだけではなく、リスクを評価し迅速な対処を支援することが重要となるからだ。これを実現するソリューションが、統合サイバーセキュリティプラットフォーム「Trend Vision One」だ。「Trend Vision Oneは、サイバーセキュリティープラットフォームとして、XDRとASRMを統合し、リスクの可視化と評価、自動対処までも可能にしています。それらの情報は、1つのコンソール上ですべて把握することができます」と大田原氏は説明する(図1)。
Trend Vision Oneは3つ目の経営層の関与と理解を促す上でも有効な手段となる。経営層とセキュリティー担当者で情報を共有し、共通の指標を持つことができるからだ。「現場任せにせず、経営層が共通の指標を基にセキュリティー担当者と“会話”しながら効果的な対策を進めていけるのです」と大田原氏は述べる(図2)。
以上、3つのポイントを実現すれば、組織のセキュリティーレベルを向上させ、リスクをコントロールすることが可能になる。トレンドマイクロはリスクの全貌を見える化し、有事の対策としてのXDRに加え、平時の対策としてのASRM、それらを一元的にコントロールするTrend Vision Oneを通じ、プロアクティブなサイバーセキュリティーへの変革を強力に支援する。