ペンタセキュリティ株式会社
プリンシパルセキュリティコンサルタント, CISSP
2010年に国連が選ぶ電子政府ランキングで1位となった韓国。同国でITセキュリティー製品の開発にいち早く着手し、社会インフラを支えるまでに成長した企業がペンタセキュリティだ。
「社会のデジタル化が進む中、韓国は早くからサイバー攻撃や個人情報漏洩といった問題に直面してきました。いわば韓国はセキュリティー領域の課題先進国といえます」と同社の美濃部 崇氏は話す。実際、Web関連技術の進化と普及が急進した2000年以降、Webサイトをターゲットとした不正アクセスや改ざん、企業への攻撃などが急増したという。
当時、対策の中心を担っていたWAF(ウェブ・アプリケーション・ファイアウオール)では、攻撃のパターンを事前登録するシグネチャー検知方式が一般的だった。しかし攻撃の多様化に伴ってシステム管理者の業務負荷が増大し、セキュリティー運用のそのものが脆弱性を生み出す要因になったという。
そこで同社は新たな手法に基づく検知エンジンの開発に取り組んだ。こうして完成したWAF製品が「WAPPLES(ワップル)」である。
独自開発の論理解析方式の検知エンジンによってあらゆる攻撃を類型化し、特性を把握して検知する。「攻撃パターンの定義と更新、参照に依存した検知方式とは異なり、従来の方式と比較して、システム管理者の負担を大きく軽減することを実現しました」(美濃部氏)。