株式会社コンカー
常務執行役員
パートナー&カスタマー統括本部
統括本部長
日本経済を取り巻く環境は依然として厳しく、国際競争力の低下が頻繁に指摘されている。スイスの国際経営開発研究所(IMD)が発表した「世界デジタル競争力ランキング2023」によると、日本のデジタル競争力は年々順位を落とし、ついに世界32位まで後退。とりわけ「ビジネスの俊敏性」に対する評価が56位と低い。また、少子高齢化の影響で、労働力不足も悪化の一途をたどっている。
「日本が直面している労働生産性の低下と労働力不足の問題は深刻で、単なる省力化では全く間に合いません。まずは、業務変革によって、間接業務を“減らす”から“なくす”へとシフトするべきです」と、コンカーの下野 裕久氏は語る。
なぜ、間接業務に的を絞ることが、労働力不足の問題解決につながるのか。
「ERPを導入して企業の業績に直結する直接業務を改革しようとすると、2、3年はかかりますが、間接業務を効率化すれば6~8か月で成果が出ます。また、必要に応じてカスタマイズが求められる直接業務と違い、間接業務では他社のベストプラクティスをクラウドで実装することにより、改革のスピードを圧倒的に向上させることが可能です」(下野氏)
中でも改革効果を最大化しやすいのが、頻繁に発生する請求書処理や立替経費精算だと下野氏は指摘し、こう続ける。「これらの業務は、煩雑かつビジネスパーソンにとって付加価値が低い仕事なので、“減らす”のではなく業務自体を“なくす”ことが重要なのです」。