そこでマネーフォワードは「バックオフィスDX」を提案している。事務処理をはじめとするバックオフィス業務の効率性・生産性を向上させることで、組織全体の体制や働き方を変革する。新たな企業文化を醸成するきっかけとして、DXを推進する前に取り組むことを同社は推奨している。
「ここに注目すべき理由は、成果が表れやすく、組織の成功体験につながりやすいためです」と藤田氏は説明する。バックオフィス業務はあらゆる企業に存在しており、他社の成功例を定型化して取り入れやすい。デジタル化のハードルが低いのだ。
マネーフォワードは、人事労務、経理財務、法務などバックオフィスの業務全体を支援するクラウドサービスを網羅的に提供している。ユーザー企業は自社の状況に合わせて段階的に導入することも可能だ。徐々に成功体験を積み上げながら、バックオフィス業務全体、さらに全社業務へとDXの効果を波及させていけるという。
既に多くの企業がマネーフォワードのサービスを使って企業文化の変革、DXを実現している。
一例がテレビ番組の制作を手がける極東電視台だ。経費精算から始まり、給与計算、会計、請求書発行、債務支払からマイナンバー管理まで多くのサービスを活用している。「これにより経費精算にかかる時間は以前の1/2、年末調整にかかる時間は1/6にまで削減しています」と藤田氏は紹介する。
働き手のマインドセットも変わりつつある。「会わなければ仕事にならない」という思い込みが消え、「ITツールを使えば可能だ」と考える風土ができつつあるのだ。芸能事務所などに送る事前アンケートも紙からGoogleフォームに移行した。業界の慣行だった長時間労働からの脱却も進んでいるという。
ほかにも多くの企業がマネーフォワードを使ったバックオフィスDXに取り組んでいる。その効果を、ぜひ自ら体験してみてもらいたい。