八千代ソリューションズ
設備管理を後回しにしてはいないか。ひとたび「突発停止」が起こると、大きな損失を招く。コストの最適化、現場改善に向けて有効になるのが、クラウドによる設備情報の一元管理だ。「見える化」による予防保全を組織の当たり前へ。効果を解説する。
八千代ソリューションズ
COO(最高執行責任者)
山口 修平氏
製造業における設備管理は、多くの課題に直面していると八千代ソリューションズの山口氏は述べる。「工場の保全部門では熟練技術者の高齢化が進み、人手不足や技術伝承の課題が深刻化しています。これにより、設備が突然停止する『突発停止』や製品の品質低下のリスクが高まり、結果として設備と組織を維持するためのコストが増加しています」
多くの経営層は、利益や売り上げに高い関心を持つ一方で、突発停止による損失への意識が低い傾向にあるという。「突発停止による年間損失は従業員100人以上の企業の平均で約2600万円にも上ります。しかし多くの現場では十分な予算が確保されておらず、対策への投資が進まないのが現状です」(山口氏)
これらの課題を解決し、「止まらない工場」を維持するためには、設備情報を一元的に管理することが重要と山口氏は述べる。「その第一歩として、現場で発生する事象の記録を集約し、技術を共有することでコストの『見える化』を図る必要があります」
設備情報を管理するためのソリューションとして、山口氏はクラウド設備管理システム「MENTENA」を紹介する。MENTENAはタブレットを用いた日常点検や保全記録の入力、PCによる設備台帳や保全計画の管理など、保全業務を包括的にサポートする。現場で取得した一次情報と、設備台帳などのマスター情報を関連付けて一元管理できる点が特長だ。設備やセンサー、カメラなどから取得されるデータも、APIを通じて自動的に収集・統合が可能。またCSV形式での出力や、既存のシステムとの連携にも対応している。
保全コストや設備の停止回数を「見える化」することで、現場の意識改革につながる。すなわち事後保全から、予防保全へと意識が向かうようになるのだ。例えば実績を基に次年度の保全予算を見通したり、故障の頻度や傾向を分析して事前に対策を講じたりできるようになり、持続可能な工場運営に貢献する。
導入企業では続々と成果が出ているという。ある食品製造企業では、計画外保全コストを約58%削減。別の化学メーカーでは、停止回数が半減した。
「設備情報の一元管理を通じて、突発故障による大きな損失額や現場の疲弊といった『起きているのに見えていないリスク』を可視化します。これにより、コストの最適化や現場改善へとつなげられます」(山口氏)
MENTENAのシステム構成
現場記録や設備データを一元管理。BIツールやERPと連携し、保全データを活用できる
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