みずみずしい風景の中に置かれたボトル、短くも心に響く詩の一節のようなコピー。控えめに入れられた商品名から、ようやくそれが「いいちこ」の広告であることがわかる変わらぬスタイル。
「旅と大人の恋」をテーマにしたこのスタイルは、最初に本誌に登場した1999年1月号から二十数年にわたって一貫して変わらない。
しかしその表現は、時代を色濃く反映している。本作品では、コロナ禍にある人の心の移り変わり、ありようが秀逸にコピーとして落とし込まれ、美しい写真とともに表現されている。
読者からのコメントも群を抜いて多かった。それは、広告の受け手である読者が、コロナ禍にあって「自分以外の人も同じように『悲しい』『寂しい』と感じているのだ」という安心を感じていることの裏付けだと思われる。












