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日系ブラジル人スタッフにプロサバンナの仕事を聞く

続いては、日本とタッグを組んでプロサバンナを推進しているブラジルのチームの方にお話をうかがいましょう。答えてくださったマウリダ ナカネさんは、日系ブラジル人2世です。日本語は残念ながら話せないとのことですが、かつて日本からブラジルに渡って農地を開拓した日系人の子孫の方が、今度は日本と一緒にモザンビークの農地を開拓する、という歴史的な縁にちょっと感動を覚えます。

プロサバンナを推進している ブラジルのチームと池上彰氏
池上

いつからモザンビークにいらっしゃっていますか?

マウリダ

2009年の「プロサバンナ」スタートの時点から参画しています。すでに4年目になります。現在は、プロジェクト全体の方向性を決めるマスタープランの策定をブラジル側から行っています。

池上

ブラジルが日本とタッグを組んで、モザンビークで国際協力をするようになったのはなぜですか?

マウリダ

日本とブラジルの関係が100年以上あって、しかもセラードの農業開発でブラジルは世界有数の農業大国になりました。このときのお互いの協力関係を活用して、農業途上国であるモザンビークの農業を改善すれば、同国はもちろん世界的な食料の安定供給体制確立の一助となります。

池上

モザンビークとブラジルは話す言葉も同じですね。

マウリダ

母国語がお互いポルトガル語なので、非常に仕事がやりやすいですね。お互いに親近感を覚えますから、このプロジェクトを通じて両国がもっと親密な関係になることを願っています。

池上

今行っている調査の内容は?

マウリダ

モザンビークとブラジルは緯度も近く、気候も似ていますが、やはり条件がいくつか異なる部分があります。そこでブラジルのセラードで成功した農業技術がどれだけそのまま使えるのか、あるいはどこを調整しなければならないのか、ただいまテストしている最中です。

池上

ブラジルとモザンビーク、最大の違いはなんですか?

マウリダ

実は気候や環境ではなくて、農民の体制ですね。モザンビークはたくさんの小規模農家が点在していて、いかに彼らを巻き込んで生産規模拡大の仕組みをつくるのか、というのが大きな課題です。その点、ブラジルの場合、セラードはもともとただの荒地で農民は誰もいなかったため、最初から大規模農業を展開することができました。ここの人とのやりとりには十分配慮する必要がありますね。

池上

プロサバンナ計画はいつまで続くのですか?

マウリダ

マスタープランの策定は2013年ですが、本番はむしろそれからです。10年後までに農家を自分の土地に張り付いてもらい、土壌改良を行い、定住型農業を習熟してもらうこと。20年後までに一定の成果を出すこと。以上3段階のイメージでプログラムを進めています。

プロサバンナとモザンビークの明日
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