デジタルアーツ株式会社
マーケティング部
プロダクトマーケティング1課 副主任
梅本 直哉氏
業務活動のアシストを主な目的として、生成AIがビジネス現場へと急速に浸透し始めている。しかしその一方で、生成AIがサイバー攻撃ツールとして悪用され始めている状況もある。例えば、公式のAIサービスを装った偽サイトにユーザーを誘導し、マルウエアをダウンロードさせる手口や、攻撃用の不正コードの生成、フィッシングメールの文章作成などを支援する「WormGPT」と呼ばれる悪意ある生成AIサービスも登場してきている。
「このような状況で社内での生成AI活用を考える際には、大きく4つのリスクに備える必要があります」とデジタルアーツの梅本 直哉氏は指摘する。
1つ目は「機密情報の入力による情報漏えいリスク」だ。生成AIサービスに入力された内容は、AIの学習に利用される可能性がある。不用意に機密情報を含む内容をプロンプトに入力してしまうと、その内容が第三者への文章生成に利用されるリスクがある。
2つ目が「シャドーITのリスク」。企業がポリシー上、許可していない生成AIサービスを社員が勝手に利用してしまうことは防がなければならない。
3つ目は「社内ポリシーに反した利用発生のリスク」だ。生成AIの回答内容をそのまま提案資料に使うなど、ルールを逸脱した利用が発生する可能性がある。場合によっては虚偽情報の流布や法令に抵触する可能性もあるだろう。
そして4つ目が「利用状況が不透明になるリスク」である。不適切な運用が行われていたとしても、それを適正に確認・監査できず、運用改善が図れないというリスクだ。
「このように、社員の生産性を大きく高めることが期待される生成AIの活用には、多くのリスクが内在していることをしっかり認識し、適切に備えることが肝心です」と梅本氏は強調する。