トゥモロー・ネットのAIアプライアンスが「Qeek Orchestrator」シリーズだ(図1)。オンプレミスでAI・仮想化・コンテナ基盤を統合提供するアプライアンス製品群で、標準技術に準拠しながら、高い運用性と拡張性を備える。これにより幅広い用途のエンタープライズ向けAI基盤を容易に実現することが可能だという。
図1 Qeek Orchestratorシリーズ
オンプレミスでAI・仮想化・コンテナ基盤を統合提供するアプライアンス製品群。基盤を構築したい企業にはQeek Container Orchestrator、AIエージェントをすぐ利用したい企業にはQeek AI Orchestratorがお勧めだという
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ラインアップは3つ。まず「Qeek Virtual Orchestrator」は、物理サーバー上に仮想マシン(VM)を構築し、業務システムを安定的に運用するための仮想化基盤だ。各VMに合わせてOSを選択できるため、様々な用途のサーバーを柔軟に構築できる。導入後は企業内サーバーをVMで簡単に統合・集約することも可能だ。
「Qeek Container Orchestrator」は、AIを含む各種計算処理やバッチ処理を効率的に実行するためのコンテナ型アプライアンス。コンテナアプリケーションのデプロイと運用のデファクトであるKubernetesをベースとしているため、複雑なコンテナ基盤を短期間で導入できる。
「コンテナはVMと比べてリソース負荷が小さく、高速かつ高密度なサーバー環境を構築できるため、AIとの親和性が高いです。Kubernetesを扱う上では高度な専門知識やコマンド操作がネックになりがちですが、Qeek Container Orchestratorでは専用のWeb UIによって、専門知識がない方でも扱えるようにしています」と知念氏は説明する(図2)。
図2 Kubernetesを直感的に扱えるGUIを提供
専用のWeb UIを実装しており、コンテナ基盤の基本的な操作をコマンドライン不要で実行できる。Kubernetesに慣れていないユーザーでも利用でき、学習コストを抑えられる
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GUIで直感的に扱えるため運用の簡素化が図れる。開発者がAIの開発に集中しやすい環境を整備できるだろう。また、Qeek Container Orchestrator/Qeek Virtual Orchestratorは最小4ノードから1台単位で増設できる。利用状況や将来的な要件を踏まえて、基盤を段階的に拡張することも可能だ。
「そして、当社で提供するAIエージェントである『CAT.AIマルチAIエージェント』を搭載したアプライアンスが『Qeek AI Orchestrator』です。複数のエージェントが役割分担し、連携しながらタスクを処理することで、様々な業務プロセスに対して柔軟かつ高精度な対応を実現します」と知念氏は述べる。
CAT.AI マルチAIエージェントは、司令塔であるリードエージェントの下、複数のAIエージェントが連携・判断しながら、問い合わせ内容の理解に必要な情報収集から、手続き処理までの業務を一気通貫で自動化する。例えばコンタクトセンターへの問い合わせに対して、リードエージェントが内容や文脈を把握し、ナレッジ検索、手続き案内、システム連携など、最適な役割を持つAIエージェントを組み合わせて対応することで、複雑な問い合わせであっても自然な対話の中で完結させることが可能だ。
「Qeek Orchestratorシリーズを活用すれば、クラウド型のAI活用を脱却することが可能です。コストやセキュリティーの懸念を払拭し、また拡張性も高いAI基盤を速やかに手に入れることができるはずです」と知念氏は強調する。
もともとトゥモロー・ネットは、AI用途に限らず、サーバーやストレージ、ネットワーク、ソフトウエアまで幅広く提供してきたトータルAIソリューションカンパニーである。そのため、導入の相談から稼働後の保守・運用までをサポートできる点も同社の強みだ。生成AIの本格活用に向けて、オンプレミスのAI環境構築を考える企業は、ぜひ1度、相談してみることをお勧めする。