ベネッセコーポレーションは、世界最大級の“大人の「学び」のプラットフォーム”である「Udemy」の提供を中心に、企業における従業員のリスキリング、アップスキリングを支援している。「現在、世界中で7000万人がこのプラットフォームを活用して学習しており、それを7万5000人の講師陣が支えています。利用者はすでに170万人以上を数えており、法人向けサービスであるUdemy Businessは国内で1500社以上のお客様に採用いただいています」とベネッセコーポレーションの飯田智紀氏は紹介する。
将来、生成AIをはじめとする技術革新の進行により、様々な仕事が自動化され、多くの雇用喪失が進むと予想される。また一方では、人材不足が進み雇用の需給ギャップが拡大する状況にあって、企業においては経営戦略と人材戦略を連動させるため、社内で現状抱えている人材をなお一層活かしていくことが求められる。リスキリングの積極的な推進が不可避なテーマとなっているのだ。
「これに対し、例えば当社が例年実施している『社会人の学びに関する意識調査』でも、日本の大人の7割以上が“学び”に対して消極的である、ないしは何がしかの困難を抱えているという状況が明らかとなっています」と飯田氏は語る。
学ばない大人に火をつける「エンジン」と
活躍の土台をつくる「スキル可視化」
こうした状況の打開に向けては、従業員自身ないしは従業員のリスキリングの推進に当たる上長が、自分自身や部下が学びに関してどういうタイプかを判断して、適切なアプローチをとることが重要だ。これについてベネッセコーポレーションは、取り組みに際しての有効なリファレンスを提供している。自己肯定の方法が自己の持つポテンシャルの発揮などポジティブなものであるか、問題や弱点の克服などネガティブなものであるかを縦軸に自己肯定や納得感、あるいは他社貢献や独自性など、大切にする視点を横軸に置いて分類。8つのタイプの「学びのエンジン」を定義している。
また、「学び」だけで終わらせず、経営戦略と人材戦略を連動させていくうえでは、在籍する従業員のスキルポートフォリオを集計し、自社が保有するスキルを組織全体で明らかにして、描く経営戦略とのギャップを埋めていくことも重要である。「当社は、AIの活用によってそうしたニーズに応えるスキル可視化サービスを、他社協業もしながら提供しています」と飯田氏は語る。
さらにベネッセコーポレーションは、リスキリングによる組織風土改革を推進する先進企業の事例についての社会発信を念頭に置いた「Benesse Reskilling Award 2023」を開催。同アワードでは富士通やリコーなど、10社の企業を表彰している。
いま企業に求められる人材のリスキリングを多様な側面から支援するベネッセコーポレーション。その取り組みは今後も要注目だ。





