ZVC JAPAN (Zoom)
単なるビデオ会議ツールではない
AI時代を支えるZoomの目指す
AIファーストプラットフォームの姿
安田 真人 氏
ZVC JAPAN(Zoom)
執行役員 技術営業部 部長
ZVC JAPAN(Zoom)安田真人氏は、「AI Companionで変革されるワークプレイスの未来」と題した講演を行い、Zoomが提供する最新AI機能と進化の展望を語った。
Zoomは創業以来お客様の成功を支援するための製品開発を行い、進化を続け、今では、ビデオ会議だけでなく、クラウドPBXやチームチャット、ドキュメントツール、コンタクトセンター、バーチャルエージェントまで、EX、CXに関する20種類以上の製品をお客様に提供している。そして現在、その中核的な位置づけとなっているのが「Zoom AI Companion」である。安田氏は「ZoomはAIファーストを掲げており、多岐にわたる製品群を横断的に補完しながら機能するのが Zoom AI Companionだ」と説明する。
Zoom AI Companionの特徴は3つある。まず、Zoom Workplaceの有償ライセンス購入者が追加料金なしで利用できる手軽さ。次に「フェデレーテッド AI」のアプローチを採用し、複数のLLMモデルを適材適所で使い分けることで最適なアウトプットを実現している点。そして、顧客データをAIの学習に使用しないというセキュリティーへの配慮である。実際、同機能はFortune 500企業の約6割が利用しており、アクティブユーザーは前年比4倍に増加している。
指示実行型から「自律行動型」のAIへと進化
Zoom AI Companionは提供を開始してから、段階的に進化を遂げてきた。当初のZoom AI Companion 1.0ではミーティング特化の機能を中心に、ユーザーからの問いかけに応答する「指示実行型」のAIであったが、続くZoom AI Companion 2.0では、対象範囲が大きく拡張され、Zoom各製品の情報や文脈を横断的に理解した支援が可能になった。
そして2025年9月に発表されたZoom AI Companion 3.0ではエージェント型AIへと進化を果たした。安田氏は「1.0と2.0のフェーズが指示実行型だったのに対し、Zoom AI Companion 3.0は自律行動型のAIとしてより能動的な業務支援を実現する。例えば、会議に必要な準備や不要な会議のスキップなどAIが先を見越して提案してくれる」と語った。
Zoomのエージェント型AIを支える技術的な概念として、安田氏は4つの要素を挙げた。「リーズニング(推論)」は与えられた情報から因果関係や優先度を判断・意思決定する能力だ。「メモリ(記憶)」は過去のユーザー行動や会話履歴を記憶し推論のための文脈を保持するためのもの。「タスク」は実際にアクションを実行する機能、そして「オーケストレーション」がこれらを調整し全体を指揮する役割を担うものだ。
外部アプリ連携を強化し
Zoomはエージェント型AIのハブに
Zoom AI Companion 3.0では「Custom AI Companion」という機能もリリースされた。これにより、サードパーティーのSaaS製品との連携、業界用語を登録して音声認識精度を上げるカスタム辞書、社内ドキュメントやURLを参照しRAGとしての役割となるナレッジ機能、企業ごとにカスタマイズしたミーティングテンプレートなどが利用可能になる。安田氏は「Zoomプラットフォームの垣根を越えて様々な連携が可能になる」と述べた。
外部アプリ連携については、現在ServiceNow、Jira、Asana、Box などを含む16のサードパーティーアプリとの連携を順次サポート予定だ。安田氏は具体的な活用シーンとして金融業界の例を挙げた。例えば銀行員と顧客がローンの説明をしている際にAI Companionが文脈を理解し、顧客がローン希望の意向を示した時点で社内システムに情報を連携し、審査手続きの作成まで自動で進めるといったことも可能になる。
今後リリース予定の新機能として、安田氏は3つのキーワードを紹介した。「Uncover(発見)」は単なる文字起こしではなく因果関係を把握した上で重要なポイントを抽出するノート作成機能。「Optimize(最適化)」は過去の発言や貢献度を踏まえ、出席すべき会議を提案する機能。「Uplevel(向上)」は文書作成支援であり、会議、ストレージ、メールなど複数の場所に散在した情報を統合してドキュメントを作成する。
最後に安田氏は「AI Companionは、Zoomの世界をさらに広げ、様々なシステムと連携できる」と強調し、エージェント型AIによって業務プロセスが大幅に簡略化される未来像を示した。
ZVC JAPAN(Zoom)
