日経ビジネスオンラインスペシャル

COLUMN2019.11.22

時計の専門家は時計をどう選ぶのか? プロが自腹で買った本気時計

自分の手持ちに足りないものを補完する

『HODINKEE Japan』編集長関口 優 氏

関口 優 氏
せきぐちゆう:時計専門誌の編集長を経て、今年創刊されたばかりのニューヨーク発の腕時計専門サイト『HODINKEE Japan』の編集長に就任。

時計を選ぶ際に大切にしているのは、既に所有しているほかの時計とのバランスです。好きなものばかり購入しているとどうしても同じようなものに偏ってしまう。なので「ゴールドの時計がないな」とか、「ドレスウォッチが必要だな」とか、常に足りないものを補完していくようにしています。

私には時計の「1軍箱」というのがあって、その中から毎日していく時計を選びます。ときどき「2軍箱」との間で昇格したり降格したりと、いろいろ入れ替えもあるんですが、その1軍箱の中からその日に会う人が興味を持ってくれそうなものをしていくんです。腕時計ってコミュニケーションツールとしての側面も大きいと思うんですよね。

このタグ・ホイヤーのモナコは、角形の時計が手持ちになかったのと、70年代ならではのレトロモダンなデザインのものを一つは持っておきたいなと思って昨年購入しました。モナコってこれまでに何度も繰り返し復刻されているじゃないですか。最近の腕時計業界では復刻が一つのブームですが、何度も繰り返し復刻されることってそれほど多くない。老舗ブランドの中にあってもごく限られたモデルだけです。そういう時計って、つまりはブランドの代表選手なのだと思うんですよね。モナコの初出は1969年。発表から50年間、愛され続けている形は、これからもずっと愛し続けられる。そう思っています。

< ここ3年で購入した本気時計 >

  • タグ・ホイヤー「モナコ キャリバー11」(写真)
  • ロマン・ジェローム「スチームパンク 46 タイタニック」
  • トム フォード「THE 001 TIMEPIECE」

タグ・ホイヤー「モナコ キャリバー11」

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