
LEADERS INTERVIEW2018.11.23
リーダーが語る「経営と相棒時計」
ユニバーサルミュージック 社長兼 CEO藤倉 尚 氏

時計好きを自認する、ユニバーサルミュージックの社長兼CEOを務める藤倉尚氏。その左腕には、大ぶりなロジェ・デュブイの「エクスカリバー」が光る。
「存在感はありながら、それほど派手ではないのが気に入っている理由。ローマンインデックスも落ち着きを感じさせます」
ロレックスやフランク・ミュラー、パネライなども所有するが、これを腕に巻くときには、特別な思いに駆られるそうだ。
「2012年、ダルビッシュ有選手の日本球界からメジャーリーグへの移籍会見か何かで、ロジェ・デュブイを着けているのを見たんです。日本で頑張っているスターが、世界に打って出るという大事な時にする時計なんだな、という印象を持ちました」
その2年後、自身が社長に就任した。こ れまで国内でアーティストをヒットさせるこ とを目標に仕事をしてきたが、外資系企業のトップとなり、アーティストや企業との 付き合いもグローバルに広がった。
「ある意味、自分の中では『海外に出て行く』という気持ち。また大事な日本のアーティストを、グローバルで成功させたいという思いもある。その時、ダルビッシュ選手の移籍時のシーンを思い出したんです。自分を奮い立たせ、その決意を忘れない ために、この時計の購入を決めました」
社長就任後、業績は好調に推移している。DREAMS COME TRUE初めてのオールタイムベストは110万枚を突破し、またRADWIMPSが全編楽曲を手がけた映画『君の名は。』は大ヒットを記録した。松任谷由実は今年初めて、デビューからの全楽曲のデジタル配信をスタート。チャートで3週に渡り1位を獲得した。中でも重視しているのは初心通り「日本発のグローバルヒットを生むこと」だ。これまで海外で成功するには英語で歌うことが必須とされてきたが、昨年はスペイン語の楽曲が、今年はBTS(防弾少年団)の韓国語楽曲が全米ビルボードチャートの1位を獲得。いよいよ音楽は言語の壁を超え始めた。
「55年前の坂本九さんの『上を向いて歩こう』以来、日本人で1位を獲得した楽曲はありません。もう一度日本人として1位をとりたい、そして日本発のグローバルスターを作りたい。その思いが、すべての活動の根底にあります」
文=安藤夏樹、いなもあきこ 写真=吉澤健太、田川友彦、阿部 了
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