
LEADERS INTERVIEW2021.11.25
リーダーが語る「経営と相棒時計」
フィリップス・オークショニアズ 日本代表 服部 今日子 氏

イギリスの老舗オークションハウス、フィリップス・オークショニアズ。その日本法人代表を務めるのが、服部今日子氏だ。デザイン、写真など7分野でオークションを開催するが、近年世界的に規模が拡大し、人気が高まっているのがコンテンポラリーアートと腕時計だという。
「出品数が多く、完売することが増え、金額も非常に高くなっています。5年ほど前から兆しはありましたが、ここ2、3年、盛り上がっていると感じます」
その動きは、日本でも同様だ。若手経営者がアート好きを公言するようになり、それが周囲に波及。SNSの普及で、アートシーンに触れられる機会も増えた。 「さらに、以前は何十年も前に描かれた絵がオークションに出品されるのが普通でしたが、今は同時代の作家の作品がとても多いんです。日本の若手コレクターにも響く作品が増加していますね」
ただ、日本のアートマーケットは古くから確立されているものの、語学の壁もあり、ともすれば世界的に見るとガラパゴス状態になってしまう可能性もある。
「せっかく日本には素晴らしいアーティストやコレクターがいるので、そのコレクションをグローバルマーケットにつなげるお手伝いを一層進めていきたいです」
世界中の上質なものを知る服部さんが愛用する腕時計は、パテック フィリップ「Twenty~4」。手に入れたのは、コンサルティング会社、マッキンゼー・アンド・カンパニー在籍時の20代の頃だ。
「どんな服装にも合うシンプルでエレガントなデザインで、ステンレススチールなので気負わずに着けられるんです。腕に馴染んでしっくりとくる感じも心地いい。海外のアートコレクターから、『私も同じ時計をしているの』と何度か声をかけられたことがありました。それがきっかけで親しくなったこともあります」
以来、名前の通りずっと身に着けて20年が過ぎた。あまりにも気に入り1、2年後に手にしたゴールドモデルは、ドレスアップした特別な時に着用する。
「20代の頃は背伸びをしている部分もありましたが、年齢を重ねるにつれ身の丈に合ってきました。苦しい時も楽しい時も、成長を見守ってくれる存在です」
文=いなもあきこ 写真=吉澤健太
リーダーが語る「経営と相棒時計」 BACK NUMBER