
LEADERS INTERVIEW2023.11.17
リーダーが語る「経営と相棒時計」
リベリオン CEO パク・ソンヒョン 氏

人工知能(AI)半導体設計を専門とするリベリオン。世界中の投資家が株主に名を連ねる、韓国屈指のスタートアップ企業だ。
今年2月に発売し、国内外から熱い視線を集めるAI半導体「アトム」の強みは、世界最速水準を誇る処理速度。韓国最大の通信事業者、KTとタッグを組み、「アトム」の商用化も本格始動した。CEOのパク・ソンヒョン氏は言う。
「韓国はこれまで、サムスン電子などを中心にメモリ半導体分野で世界的に高い競争力を築いてきました。今後はAI半導体分野においても同様にグローバルでのリーダーシップを獲得すべく、国を挙げて注力しています。弊社が現在開発中の製品『リーベル』は、米オープンAIの『Chat(チャット)GPT』のような巨大言語モデルに最適化されたもの。この製品により、今後本格化すると予想される生成AI時代の世界市場を先取りすることを目指しています。メモリ分野で築いた韓国の実績は、AI分野でも成功の重要な鍵になるはずですから」
そのパク氏が愛用するのは、セイコーの海外向けモデル「プルミエ キネティック パーペチュアル」だ。起業前、インテル、スペースXを経てモルガン・スタンレーに移籍した5年前に購入した。
「ウォールストリートは、IT企業以上に速いテンポで仕事をしなければならない場所。自分を鼓舞するのにふさわしい1本として手にしました。デザインや機能性が気に入ったのはもちろん、セイコーの創業者、服部金太郎氏の『常に時代の一歩先を行く』というビジョンが、新天地ヘと向かう自分の心に強く響き、背中を押してくれたんです。それはAI半導体で世界市場を狙う今も変わりません」
来日時は銀座付近に滞在し、様々な業界の要人と会議を行うことが多いが、ある時、相手がパク氏の時計を見て大きな関心を示したことがあったという。
「それによって互いに打ち解け、良い関係を築くことができました。私にとって腕時計とは“信頼”を形にしたようなもの。いつか弊社が日本で仕事を始め、それが軌道に乗った日には銀座で気持ちよく素敵な腕時計を購入したいですね。早くその日が来ることを夢見ています」
文=中村真紀、いなもあきこ 写真=吉澤健太、菊池陽一郎、本浪隆弘
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