グーグル・クラウド・ジャパン合同会社
Google Cloud Security
ソリューションマーケティング担当部長
橋村 抄恵子氏
Google Cloud はここ数年、セキュリティー領域の投資と技術革新を強化してきた。2022 年に脅威インテリジェンスやインシデント対応のリーディングカンパニーであるMandiant を統合したのもその一貫であり、これによってクラウドのみならず、オンプレやマルチクラウド環境を保護し、組織の安全な事業運営を支援できる包括的なセキュリティソリューション群の提供が可能になった。
その Mandiant が発表した「M-Trendsレポート 2025」は、実際の侵害調査の最前線からのデータ分析や専門家の知見とともに、最新の脅威のトレンドが俯瞰的に網羅されている。
「例えば、初期感染の経路としては、メールによるフィッシングに代わって脆弱性の悪用が増えている傾向がここ数年続いています。特に日本を含むアジア太平洋地域でその割合が高く、実に全体の 64%に上ります」と Google Cloud の橋村 抄恵子氏は紹介する。
また、攻撃者のアクションもより迅速になっているという。ランサムウエア攻撃が目的を達成するまでの滞留時間は、同じくアジア太平洋地域のデータで4日間。セキュリティー対策を回避する攻撃や、ゼロデイ脆弱性の悪用など検出が難しい攻撃が増えていることもあり、侵入を自組織で検知できたのは全体の31%に留まる。ランサムウエアに限るとこの割合はさらに少なくなり、わずか11%となる。
「これらのデータから読み取れるのは、セキュリティー対応にはよりスピードが求められるということです。そのために、セキュリティー運用において必要な意思決定を迅速に、かつ適切に行うことができる態勢づくりが求められています」と橋村氏は言う。
Google Cloud はこうした課題に対し、大きく3つの軸で組織のサイバー防御強化の取り組みを支援している。1つ目は最前線の脅威にかかわるインテリジェンスの提供。2つ目は、それらを活用した「インテリジェンス駆動型のセキュリティー運用」の実現。そして3つ目は、設計段階から強固なセキュリティーを備えたクラウドインフラとしての Google Cloud だ。さらに、これらすべての領域で Google の生成 AI である「 Gemini 」を統合。脅威をいち早く特定し、高度なスキルが求められる様々な業務を簡素化・効率化するほか、経験の浅い人材のスキルアップを支援することで、セキュリティーの民主化を推し進めている。
「1つ目の脅威インテリジェンスや2つ目のインテリジェンス駆動型のセキュリティー運用は、 Google Cloud のユーザーでなくてもそのメリットを享受できます。クラウドやオンプレミスでシステムを構築・運用しているあらゆる企業・組織が高度化する脅威に対抗し、重要なデータとビジネスを守る手立てをご提供します」と橋村氏は言う。