ダークトレース・ジャパン株式会社
カントリーマネージャー
兼 日本営業総責任者
田井 祥雅氏
サイバー攻撃がかつてないスピードで増加・高度化している。例えば、最近のフィッシングメールの96%は正規ドメインを使用しているため、検出が困難だ。エッジの脆弱性を狙う攻撃の40%がゼロデイ脆弱性を悪用しており、パッチ適用が追い付かない。攻撃対象も多様化しており、OTシステムへの攻撃はこの1年で2倍以上に増加したという
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「手口は様々ですが、実はこれらはランサムウエアの足掛かりとして行われるケースが多くあります。検出を回避するステルス行動で組織内に長期間潜伏し、気付かれずに情報を搾取して身代金を要求するのです」とダークトレース・ジャパンの田井 祥雅氏は言う。
さらに、現在の攻撃者はAIを悪用することでサイバー攻撃を一層高度化させている。AIを搭載したMaaS(Malware as a Service)が登場し、高度な知識を持たない人でも簡単に攻撃を仕掛けられる時代が到来。脆弱性が公表されてからわずか20分程度で、その脆弱性を突くマルウエアが闇市場に出回っている状況だ。攻撃ツールが普及したことで、攻撃の組織化・分業化も進んでいる。
このような状況に、人手で立ち向かうのには限界がある。守る側も、AIを最大限に活用することが不可欠だ。初期対応の自動化、AIチャットボットによる対応支援などがその例である。
「しかし、AIの導入・運用には課題もあります。例えば、AIが発報する大量のアラートを確認しきれず、十分な対応を行えないことはその1つです」(田井氏)。検知は迅速化できても、レビューや分析の作業が人手に依存していると現場の負担が増す。“アラート疲れ”によって危険度の高いイベントを見逃してしまう可能性もあるだろう。
そもそものAIの仕組みも再検証する必要がある。既存のセキュリティー向けAIは「教師あり学習」タイプが一般的だ。過去の脅威情報を事前学習させることで、脅威を識別する。「ただ、この方法では大量の脅威情報が必要な上、継続的に『何を脅威と判定するか』に関するタグ付け作業と定期的なモデルの更新なども必要になります。またその上で、未知の脅威への対応が難しいという弱点が残ってしまいます」と田井氏は話す。
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- liDarktrace 2024年次脅威レポート