ソリトンシステムズでも、こうした課題に対応したソリューションを展開している。「DXは現場主導で進められることも多いので、IT部門でなくとも管理できることが重要です。また、自社以外の他組織のユーザーをきちんと管理できることも求められます。当社ソリューションは、これらの点に配慮した設計となっています」と荒木氏は話す。
その1つが、デジタル証明書を活用してMFAとシングルサインオンを実現する国産IDaaS(ID as a Service)ソリューション「Soliton One Gate」だ。ここではシステムやクラウドへログインする際に、端末上のデジタル証明書とパスワードなどの認証情報を確認。両方ともOKでなければ、アクセスを拒否するようになっている(図2)。
「デジタル証明書の配布についても、簡単に端末にインストールできる専用アプリ『Soliton KeyManager』を用意していますので、他組織のメンバーにも容易に配布できます。また、Microsoft IntuneなどのMDMシステムを利用されている場合は、そちらで配布することも可能です」と荒木氏は話す。Soliton KeyManagerでは、クライアント証明書を配布する際に、外部CA証明書やVPN/Wi-Fiプロファイルなどもまとめて配布できるという。
また、情報漏洩対策にも、セキュアブラウザ「Soliton SecureBrowser」、セキュアコンテナ「Soliton SecureWorkspace」、リモートデスクトップ「Soliton SecureWorkspace forリモートデスクトップ」などの製品群を提供している。
ブラウザだけで完結する業務であれば、Soliton SecureBrowserだけでカバーすることが可能。Officeファイルの編集や業務アプリケーションの利用も行いたい場合は、Soliton SecureWorkspaceを利用すればよい。ファイルサーバー上のファイルなども利用できるため、通常の事務作業であれば支障を来す心配はない。どうしても普段のデスクトップをそのまま使いたいという場合には、それもSoliton SecureWorkspace forリモートデスクトップで実現できる。
これらの利点を評価して、同社ソリューションを導入している企業も数多い。例えばJR東海や豊田合成では、サプライチェーン全体のMFAに活用。また、ある教育関連企業でも、クラウド利用時のMFA&情報漏洩対策に役立てているという。
サプライチェーン全体のセキュリティーを推進するのであれば、目的とコストのバランスに配慮しながら、こうしたソリューションを上手く活用することが求められる。