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博報堂DYホールディングス

人の創造性を高めるAI活用へ博報堂DYが目指す
「共創エージェント」の姿とは?

博報堂DYグループは、独自の調査から生活者とAIの関係性を分析し、「人に寄り添うAI」という未来像を導き出した。生活者と1対1で対話する「DDDAI」、多様なペルソナを仮想的に実現する「バーチャル生活者」など、ユニークな取り組みを紹介した。

パネルディスカッション-1

国産AIへの挑戦 製造業の現場にある課題解決がカギに

パネルディスカッション-2

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AIの専門組織「HCAI」を設立
生活者と企業をつなぐAI目指す

2024年4月、博報堂DYグループはAI活用のイニシアチブを発揮する組織として「Human-Centered AI Institute(HCAI)」を設立した。

博報堂DYホールディングス 執行役員CAIO
Human-Centered AI Institute代表
森 正弥氏

AIを業務の自動化や効率化に使うだけでなく、人の創造性を高めるために使う研究と開発を進める。「人間中心のAI技術の研究と実践をリードする組織です」と森氏は話す。

博報堂DYホールディングス 執行役員CAIO
Human-Centered AI Institute代表
森 正弥氏

HCAIは、2024年11月に「AIと暮らす未来の生活調査2024」を発表した。AIのビジネス活用にフォーカスした意識調査はよく行われているが、一般的な消費者や生活者を対象とする意識調査は珍しい。

これにより、若い世代とAIの興味深い関係性が見えてきた。

10代の生活者は、既に日常の中でAIを使いこなしている。一方で、AIに対して抱く不安や懸念が、他のどの世代よりも高いことが分かった。また、若い世代はAIを便利なツールとして使うだけでなく、感情に寄り添う存在として見ている。

「こうした結果を受け、私たちはAIを活用して生活者と企業のブランドをつなぐ『共創エージェント』の開発に乗り出しました」(森氏)

AIが持つデータ活用とインタラクションという2つの側面を生かし、生活者の理解をさらに進める。そこで得たインサイトを活用し、博報堂DYグループのクリエイターが未来像を描く。その未来像を頼りに、クライアント企業やブランドの市場への広がりを支援する。それが、共創エージェントが目指す姿だ。

「2025年は『AIエージェント元年』です。生成AIを起点として多くの技術が生まれ、急速に進化しています」(森氏)

因果推論AI、マルチモーダル、RAG(検索拡張生成)、セマンティック検索、CoT(チェーン・オブ・ソート)など、AIの新しい技術やノウハウが続々と登場している。その全てを統合する形でAIエージェントが登場し、社会に実装されつつある。

一般的なAIエージェントは、業務の自動化や効率化の方向で進化している。しかし、AIが目指すべきビジョンは、それだけではない。博報堂DYグループは、生活者と企業がお互いの理解を深め、つながりを広げていくためのAIエージェントを実現しようとしている。

博報堂DYグループが目指す「共創エージェント」のイメージ。4つのステップによって生活者と企業をつなぐ

数千以上のペルソナをAIで再現
「バーチャル生活者」と対話

そうしたAIエージェントの一例が、「DDDAI(Deep Dialogue Design AI)」だ。企業のパーパスやブランドを学習したAIエージェントが、動的なプロンプトを生成し、顧客と1対1の対話を実現する。

「バーチャル生活者」という取り組みも進めている。博報堂DYグループが30年近く続けてきた生活者調査の膨大なデータ、顧客体験をデザインする専門チームのノウハウなどを基に、数千種類の生活者のペルソナをAIで再現している。実際の生活者にアプローチする前に、該当するペルソナを持つ仮想の生活者を相手に、インタビューや対話ができる。

「AIが実現する仮想の生活者に対して、新しい商品やサービス、企画、プロモーションなどを試すことができます」(森氏)

特定の商品やサービスに関して、仮想のペルソナ同士でディスカッションをさせたり、ペルソナから逆質問を受けることなどができる。実際の市場でプロジェクトを展開する前に消費者の反応を試したり、顧客との関係性を深めるためのヒントを得ることなどが可能になった。

人間とAIが共進化するAIエージェントの概念。人とAIが協働し、学び、進化し続ける

ノウハウ、データ、AIを実装した
統合マーケティング基盤を提供

博報堂DYグループは、同社が持つマーケティングの機能とノウハウを実装した統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」の提供を開始した。「戦略」「メディア」「クリエイティブ」「コマース」「エンゲージメント」の5つのモジュールを備え、多彩なクリエイティブとマーケティングの機能を提供する。この中に、前述したAIエージェントも搭載されている。

「AIが生活者に寄り添う未来を見据えています。単なる自動化や効率化を超え、生活者と企業ブランドの距離を縮めるためのAIエージェントを開発していきます」と述べ、森氏は講演をまとめた。

分科会Discussion Report

分科会では、「AIを活用した顧客価値創造とマーケティング戦略」をテーマに、様々な分野のプロフェッショナルを交えて議論が行われた。参加者は、博報堂DYホールディングスの森正弥氏、アース製薬の川口美香子氏、Laboro.AIの和田崇氏、Preferred Networksの富永朋信氏。ファシリテーターを務めたのは、日経BP 総合研究所の杉山俊幸。

2025年3月18日 Partner Pitch動画

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