玄米ブーム!? 巨大胚芽米「金のいぶき」に注目集まる

金のいぶき代表取締役社長の尾西洋次氏に聞く

 われわれも「一般の方にどういう印象を持たれるのか」ということで、7、80席はある居酒屋で昼食に「金のいぶき」のご飯と白いご飯を選べるように出していただいたことがあります。その結果は85%が「金のいぶき」をオーダーされました。若い女性の方だと想像していたんですけれど、それが全部おじさんでした。多分、昼に玄米を食べて、夜飲むときの懺悔の気持ちでしょうか。 実際に私も毎日食べていますが、気持ちいいくらい翌朝の排便が促進されます。未消化分があって大腸がそれに反応して、ぜん動運動で排出するんでしょうね。

「金のいぶき」関連の商品が急速に増えている(写真:高山和良)

このまま増えていけば、日本の食卓を変えるかもしれませんね。

尾西:一つの例が宮城県。県の推奨品種の中に金のいぶきが入っています。「ササニシキ」「ひとめぼれ」「だて正夢」というそうそうたる銘柄米と並んでです。玄米を入れたのは宮城県だけですが、今年は「金のいぶき」が、一般に大きく広がる元年だと考えています。

 ただ、私たちはヒステリックに、玄米推進をやる気はありません。食生活の定番化を目指しています。無理矢理ブームを作っても、食べ物はおいしくないとだめなんです。口中で理解してもらう。その記憶だけが、体験学習として残っていく。いくら能書き言っても、誰も買いません。どこそこのラーメン屋がおいしいという評判になったとして、そこが本当においしければ、また行きます。

 ですから、今年は「白米は、うまい。玄米は、すごい。」をキャッチフレーズに食べてもらえる機会を増やすように動いていきます。「食卓の定番化」を目指そうと思えば、食べてもらう機会をたくさん作るだけですからね。

 買い取り価格が上がれば作る人が増えるという考えもありますが、それだと、本当にいいものはできません。結局、お米をお金の価値だけで置き換えてしまうと、「金のいぶき」というブランドの原点とは全然違うものになってしまいます。ゆっくり定番化をしていき、それに合わせて量を増やしていく。単純計算ですが、「金のいぶき」が食卓で1パーセントを占めるようになれば、総生産量は7万トンくらいになるわけです。これはとてつもない数字になります。