




アフリカの人口増加率は2.5%。人口の4割は15歳以下です。非常に若い大陸だと言えます。彼らの教育水準が高まれば、労働力としても消費市場としてもきわめて魅力的ですね。
中国とインドはすでにアフリカ以上の人口を誇っていますが、すでに人口は頭打ちですし、すでに人件費が高くなって、外資系企業にとっては進出のうまみが減りつつあります。
人材育成は、究極の投資です。過去、アフリカの人口爆発はネガティブな印象で語られることが多かったのですが、学校教育の充実を含め、人材育成という名の投資を続ければ、今後はむしろ積極的な魅力となりそうです。
もちろん、アフリカにおける学校教育の浸透は、数々の課題が残されています。アフリカは多民族国家が多く、文化的にも多様性があり、単一の学校教育でくくるのが難しい部分があったりします。それでも、今まであまりに手つかずでしたから、学校教育の改善は大きな成果を生むだろうと期待されています。
では、最後に改めて伺います。この大いなる可能性を秘めたアフリカに対して、日本のODAでは何ができるでしょうか?
池上さんが指摘されたように、アフリカは非常に多様です。地域ごとに戦略を立てて、メリハリのある協力が必要だと思います。例えば、経済成長が著しく、日本企業が進出するような国では、民間企業と連携した経済開発が効果的です。企業が必要する人材を職業訓練で育成したり、資源開発の民間投資があれば、港の整備をODA事業として行う事も有効です。現地の人たちにとっても雇用が増えて、生活が改善します。
その一方で、まだ貧困にあえぐ国や紛争の影響やリスクを抱えた国もあります。こうした国にはやはり教育や医療、農業などの支援を通じて地域住民の生活向上が大切です。アルジェリアの例に見るまでもなく、貧困や失業者を放置すれば、必ず政治的不安定を招きます。
本当に国や地域の状況に合わせ、色々な要素を組み合わせた対応が必要だと思います。
「日経ビジネス オンライン」は多くの経営者が読んでいます。アフリカへの進出を迷っている日本の経営者に、メッセージをお願いします。
今のアフリカを実際にご自身の目で見て、確かめていただきたい。私のような援助機関に所属する者が何十回、何百回お話ししてもお伝えするのが難しい、アフリカの可能性の大きさが、一目でおわかりになるはずです。
だから、ぜひ、アフリカへ!