




では、最後にケニアで作られた米がどこで売られているのか、対照的な2カ所をごらんに入れましょう。
1カ所目は、ムエアの田園地帯と農村地帯とを結ぶ幹線道路沿いの商店街です。こちらでは、個々の農家が卸したお米が並べて売っています。
店番をしているのは、すべて女性です。赤ちゃんを抱いたお母さんもいますね。店番の女性に聞くと、売れ行きはぼちぼち。どれも同じお米に見えるけれど、何がこちらの店の「売り」になるのですか、と尋ねたら、「そうねえ、あたしの笑顔、かしら」とにっこりされました。日本の田舎の無店舗販売や道の駅の野菜の直売所のようなおもむきです。

もう1カ所は、首都ナイロビにある巨大ショッピングモール。こちらはインド系の財閥が建てた新しい商業施設で、ナイキやアディタスのようなブランドショップ、おもちゃ売り場、書店、はてはカジノまである、ナイロビ屈指の高級モールです。
こちらのスーパーマーケットに行くと、ずらりとインディカ米が売っていました。ケニア国内のブランドのみならず、海外から輸入したブランドもあります。
日本のスーパーマーケットでも、これだけ多様なお米はなかなか扱っていません。数十種類に及ぶお米のブランドを見て、ケニアがいま急速に米の消費を増やしている様を目の当たりにしました。