




主食を自給自足できる大規模農業を確立する、それがアフリカの経済成長に直結する―――――冒頭でそう解説しました。
アフリカの農業の現場では、主食を自らの手で作っていこうという取り組みが、地元の人と日本の専門家とのタッグで進められていました。
モザンビークでは、主食としてのトウモロコシ、商業作物としての大豆を、かつて日本の国際協力で一大農業大国となったブラジルの知恵を借りながら、大規模に生産する「プロサバンナ」事業が始まっています。

ケニアでは、米作りの規模拡大を国家の重要プロジェクトとして推進するムエア地域の田園での挑戦が、日本の協力のもとに続けられています。
アフリカがかつて文明発展から取り残された理由のひとつは、巨大農業の確立ができなかった、ということにありました。けれども、21世紀のいま、日本が培ってきた技術の力をアフリカに伝えることで、アフリカは世界の胃袋を満たす、食料生産拠点に変身できる――――、農業の現場でその息吹をしっかり見据えてきました。
日本ができることは、きめ細かな技術指導を軸に、持続可能な農業をアフリカに伝えることです。モザンビークとケニアでの取り組みを皮切りに、多くのアフリカ諸国で、日本農業の知恵が伝わる――――。それは食料輸入国、日本にも必ず還ってくる国際協力なのです。