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RE:Work Lab Summit2024 WEBレポート 次世代オフィスを提案
“誰もが行きたくなる”オフィスがシナジーを生む
森トラスト

コロナ禍が落ち着いて以降、出社回帰の傾向が強まっている。それに伴い“魅力あるオフィス”に配慮する企業も増えてきた。空間づくりのプロフェッショナルである森トラストは、新たなオフィスのあり方を定義。コミュニケーションを活性化し、アイデアを創造する場を提供するという。

まずは新定義を自らが実践
想定以上の効果を実感

横山 豊 氏

森トラスト
営業本部 兼 まちづくり推進室 課長
横山 豊 氏

ハイブリッドワークの浸透によって働き方のスタイルは大きく変化した。日本でも出社回帰が進むが、社員の意識を再びオフィスに向かわせるのは難しい。そこで求められるのが、誰もが出社したくなるオフィスの存在だ。こうした中、森トラストでは次世代オフィスビジョンの「DESTINATION OFFICE(デスティネーションオフィス)」を提唱。同社の横山氏はその概念について次のように話す。

横山 豊 氏

森トラスト
営業本部 兼 まちづくり推進室 課長
横山 豊 氏

「デスティネーションオフィスは、リアルなコミュニケーションを通じて人の熱量や一体感を感じられる『ENERGY』、社内外の共創や企業成長に必要なイノベーションの種となる気づきを促す『SYNERGY』、居心地が良く、自分らしくいられることで個人のパフォーマンスを最大化する『COZY』の3要素をコンテンツとしてちりばめました。これにより、愛着が湧き、自然と足が向かうオフィスになると考えています」(横山氏)

2023年5月、森トラストは東京の「神谷町トラストタワー」に本社オフィスを移転し、自らがデスティネーションオフィスの実践に取り組んだ。まず、玄関口となる受付には、同社の主力事業の一つであるホテル事業から着想を得て、ホテルロビーを意識したデザインを採用。社員の執務空間としても利用でき、ホテルのロビーで生まれる様々な人々との交流や心地よさをオフィスという働く場所に取り入れることを狙った。

森トラストの本社オフィス。誰もが出社したくなるための工夫が随所にちりばめられている

森トラストの本社オフィス。誰もが出社したくなるための工夫が随所にちりばめられている

執務エリアにはほとんど壁を設けず、スケルトン天井を活用して開放感のある空間を実現した。また、執務エリアの結節点にはラウンジを設置し、リラックスできるスペースを社員同士の交流などに役立てる。ラウンジはスライディングウォールで様々に可変し、社内セミナーやイベント利用などフレキシブルなニーズに臨機応変に対応できるのも特徴だ。

「オフィスは竣工がゴールではなく、環境の変化に応じた継続的な運用面の改善が必要です。我々はコロナ禍の経験を踏まえ、変化に対応できるアジャイルなオフィス環境を目指しました」と横山氏。具体的にはオフィスの約80%を可変性のある空間として設計し、応接室やサーバールームなどの固定部分は最小限に抑えた。

加えて自社開発の座席予約管理ツールを用いて稼働状況のデータ収集・分析を行い、レイアウト変更の判断に活用。分析結果と社員アンケートに基づき、定期的にレイアウトや運用の見直しを実施している。これらの意欲的な取り組みが評価され、2024年9月には「第37回日経ニューオフィス賞 ニューオフィス推進賞」を受賞。横山氏は「デスティネーションオフィスの方向性が正しかったことを再確認できました」と述べた。

最新のオフィスビルに
デスティネーションオフィスを適用

森トラストでは今後、デスティネーションオフィスのコンセプトをさらに磨き上げ、新築をはじめとするオフィスビルに適用していく。現在進めているのが、2025年10月竣工予定の大規模再開発プロジェクト「東京ワールドゲート赤坂」。東京・溜池山王駅に直結する地上43階建て、オフィス面積3万3000坪の複合施設である。

オフィスフロアは1フロア1025坪のV字型で、中心コーナー部分から全体を見渡せるようにし、自然と人が集まるような構造にした。さらにコーナー部分はスケルトン天井、また全フロアをカーペットなしで引き渡すことで、テナントの自由なデザイン性と工事コストの削減を実現すると共に、少廃棄による環境負荷低減にも寄与する。

オプションにはなるものの、フロア内5カ所の内階段、コーナー部分のインナーテラス設置も用意。エレベーター前を含む共用部の仕様変更も許可しており、コーポレートカラーやロゴをデザインすることで企業ブランディングの強化も可能だ。そのうえで横山氏は「デスティネーションオフィスによって、新しいオフィスの形を目指す企業を全力でバックアップしていきたい」と結んだ。

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