日経ビジネスオンラインスペシャル

LEADERS INTERVIEW2019.11.22

リーダーが語る「経営と相棒時計」

たゆまぬ挑戦を後押しする美しき複雑時計

メルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長兼CEO上野金太郎 氏

上野金太郎 氏

ドイツ・ダイムラー社の日本における乗用車インポーターであるメルセデス・ベンツ日本は、輸入車市場において55カ月続けて国内販売台数トップを快走中だ。その好調の理由について、2012年から代表取締役社長兼CEOを務める上野金太郎氏は、こう分析する。「 たまたま、私が社長に就任した時期と、本国の商品構成が広がった時期とが一致したんです。つまりプレミアム感を保ったまま、幅広い層のお客様にご提案できる商品を各層で持てたということ。それを知っていただくために、ブランド情報発信拠点の展開やコラボ商品の開発など、様々な活動を行いました」

カフェやレストランを中心とした情報発信拠点「メルセデス ミー」は2011年のオープンからすでに1000万人近くの来場があり、幅広い客層で賑わう。人気ブランドとのコラボ商品は上野氏自らアイデアを出し、徹底的に作り込む熱の入れようだ。「 こうした活動を通じて、メルセデスの製品とサービスの魅力に多くのお客様に触れていただき、いつかお選びいただくことができればと考えています」

フランク・ミュラー「トノウ カーベックスフライングトゥールビヨン」
社長就任3 年目に購入した、フランク・ミュラーの「トノウ カーベックスフライングトゥールビヨン」。スーツの腕元にスッと収まり、ラフな服装にも合うデザインが気に入っているそう。

入社して33年目を迎える上野氏は、営業から広報、人事、ダイムラー本社などと、社長就任までに実に18回の人事異動を重ねてきたそう。今となってはその経験が経営に生きているが、まったく違う環境で、新たな仕事のスキルを短期間で身につけなければいけない厳しさは、想像に難くない。その時々の重圧を思い出に残る形で昇華したいと手にしたのが、腕時計だった。「 これまでIWCやブライトリングなどを購入してきましたが、社長就任3年目に選んだのは、フランク・ミュラーの『トノウ カーベックス フライングトゥールビヨン』。機能性などには詳しくないのですが、目利きたちに『このくらいの時計をするべき』と薦められ、説明を聞くうちに納得しました」

大きなイベントや発表会、「ここぞ」という大事なビジネスの場では、気合を入れる道具の一つとしてこの時計を腕に巻く。「 思い切った買い物ではありましたが、とても満足のいく1本です。これを含め、僕の持っている時計はすべて、いずれ双子の子供たちに譲りたいと考えています。親子2代で大切に使い続けていきたいです」

文=安藤夏樹、いなもあきこ 写真=吉澤健太、田川友彦、阿部 了

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WATCHES for EXECUTIVES
2019 AUTUMN