ドーモ
海上輸送の混乱や自然災害など、物流を取り巻く不確実性が年々高まる状況の中、ヤマハは「物流コントロールタワー」の構築に着手。オールインワンデータ活用プラットフォーム「Domo」を導入し、データの収集から可視化までの自動化を推進した。勘や経験に頼らない意思決定は、物流の何を変えたのか。
ドーモ
エバンジェリスト&グロース マーケティング マネージャー
後藤 祥子氏
AI活用やデータドリブン経営が注目される一方で、その前提となるデータ整備に多くの手間と時間がかかる点が課題となっている。「データの収集・加工・可視化に加え、ガバナンスを効かせて誰もが必要な情報に基づいて行動できる環境整備が求められます。そのプロセスを個別最適化のまま人手で運用していては、データに基づく意思決定やAIによる価値創出をタイムリーに行うことはできません」とドーモの後藤氏は語る。
ドーモは、データ活用のためのオールインワンプラットフォーム「Domo」を提供するだけでなく、全社でデータ活用することに意味があると考え、そのために必要なフレームワークや人材育成など、組織作りから企業のデータ活用推進をサポートする。Domoがあるからこそ、ガバナンスの効いた状態でAIが活用でき、また、豊富なアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)により外部データやサービスとの連携が容易にできるなどの特長から国内外で導入が加速している。
ヤマハ
物流システム部 企画管理グループ
福井 真子氏
近年、地域紛争や関税改正、自然災害など、物流における不確実性は増している。「ヤマハはグローバル楽器市場でトップクラスのシェアを有しており、海上輸送の比率も高い状況です。輸送リードタイムを常時モニタリングできる体制を構築していたことで、米国の関税引き上げが検討された際にも、Domoに蓄積された輸送実績データを基に迅速に分析・可視化を行い、関係部門へ判断材料を提供することができました」と、ヤマハの福井氏は話す。
ヤマハの物流システム部は、世界中に広がるグループの物流を俯瞰(ふかん)して管理する「物流コントロールタワー」の役割を担っている。その基盤にDomoを導入した背景について、福井氏は次のように説明する。「物流部門内にデータが散在しており、データの所在やソース、バージョンなどが担当者に依存していました。そのため部門全体でタイムリーに活用することが難しい状況でした。Domoの導入により、内容が明確なデータを一元化し、必要なときに誰でも活用できる環境を構築できました。目指したのは、データに基づき考え、行動する文化の定着です」
現在では輸送リードタイムはもとより、在庫実績や輸送コスト、コンテナ積載率など、多角的な視点から物流状況を把握できるようになった。日常的なモニタリングだけでなく、プロジェクト推進や外部事業者との打ち合わせ、関係部門への説明、輸送事業者の評価など、様々な場面でデータが活用されている。
業務の効率化も大きく進んだ。「各拠点の在庫データをDomoに取り込むだけで、クレンジングからデータ結合、可視化までが自動的に行われるため、データ集計作業が不要になりました」と福井氏は強調する。
「データの集約と可視化のプロセスについて自動化が進んでいます。今後は、そのデータ分析にAIを活用し、さらなる業務変革を進めていきたいと考えています。また、物流がビジネスに及ぼす影響は大きくなっており、他部門への展開も重要なテーマです」と福井氏は展望を示した。
ドーモが描く、物流情報基盤の目指す姿
物流コントロールタワーの役割を担う物流システム部にDomoを導入。世界各拠点の物流情報を集約し部内メンバーが必要なときに活用できる環境を実現した
※組織名や所属はイベント当時のものです
ドーモ
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