日経ビジネスオンラインスペシャル

LEADERS INTERVIEW2019.11.22

リーダーが語る「経営と相棒時計」

上質な腕時計は勇気を与え、交渉の成否をも左右する

DAZN 日本社長 マネージングディレクター中村 俊 氏

中村俊氏

イギリスに本社を置き、スポーツ専門の動画配信サービスを運営する世界最大級のスポーツメディア、DAZN。明治安田生命Jリーグやプロ野球など国内競技に加え、米メジャーリーグや欧州サッカーなど、世界中の多彩なジャンルのスポーツを一つの契約でまとめて視聴できる点が支持されている。2016年の日本参入後、1年間で会員数は100万人を突破。以降も右肩上がりに数を伸ばし、スポーツ動画配信業界で1位のシェアを誇る。

その日本法人の社長を務めるのが、中村俊氏だ。時計好きを自認し、ロレックスをはじめ、オメガ、モーリス・ラクロア、ペルレなど、数多くのブランドを所有する。「腕時計は、仕事を頑張った自分に対するご褒美のような存在です。男性がビジネスシーンでもできる装飾品といえば、腕時計くらい。上質な腕時計を身に着け、気分を盛り上げたいという思いもあります」。

ヴァルカン「クリケット」
1年ほど前、事業が軌道に乗った頃に入手したヴァルカン「クリケット」。世界初のアラーム機能付き腕時計の現行モデルだ。中村氏が数多く所有する時計のうち、最も使用頻度の高い1本。

ちょうど1年ほど前、DAZNの事業が軌道に乗った頃に購入したのは、ヴァルカンの「クリケット」だった。「1947年に発売された、世界で初めてのアラーム機能付き腕時計の後継モデルです。トルーマンやニクソンなどアメリカの歴代大統領も着けていたことで知られ、クラシックで落ち着いた佇まいが気に入っています。重要な交渉の場や大切な顧客、目上の方などと会う際に着用することが多いですね。これを着けていると、少し勇気が出るというか(笑)、気が引き締まるという感じがあります」。

今年はラグビーのワールドカップが日本開催され、来年には東京オリンピックが、再来年には福岡で世界水泳が予定されている。DAZN が置かれている状況は今、追い風だと言っていいだろう。だが、中村氏の視線はその先に向かっている。「イベントに向けて盛り上げていくのは当然ですが、それが終わった後も一気に注目が落ちることがないよう、先を見据えて事業を展開することが重要です。日本人は元来、1つの種目だけでなく多岐にわたってスポーツを見る傾向があります。また、そもそも潜在的なファン層が眠っている可能性も高い。その点で、市場としてまだまだ伸び代があります。スポーツ業界を盛り上げてその潜在需要を掘り起こし、我々自身のビジネスにつなげていきたいと考えています」。

文=安藤夏樹、いなもあきこ 写真=吉澤健太、田川友彦、阿部 了

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