




西日本技術開発の本社がある九州といえば、日本最大の地熱発電所・八丁原地熱発電所がありますね。現在、日本で培った技術をケニアへ展開中とのこと。アフリカ進出のきっかけは?

世界銀行のプロジェクトに参加したのを契機に、円借款でケニアの地熱発電所を増設するJICAのプロジェクトに参画することになったのです。今回、池上さんも取材するケニア・オルカリアで「地熱地域最適化調査」を行いました。
地熱発電というとアイスランド、それからインドネシアという印象が強いのですが、アフリカも地熱発電の潜在力がある土地なんですね。
地熱エネルギー自体は、原則的には地球のどこでも存在するが、基本的には地熱エネルギーを取り出しやすいところで地熱発電行う。それが地熱発電の基本です。
マグマが吹き出す火山帯などは、地熱を取り出しやすい場所ですね。
その通りです。たとえば、チリのマガジャネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ州を始点に、ペルー、ボリビア、エクアドル、コロンビア、中米、メキシコ、アメリカ、アラスカ、日本を通って、フィリピン、インドネシア、ニュージーランドまで達する火山帯があります。ここは地熱発電に適した地域です。
昔、学校で環太平洋火山帯というのを習いましたが、あれですね。
それからもう一カ所、地熱発電に適した地域があります。それが、アフリカの「地溝帯」です。大地のプレートが離ればなれになり、地割れから吹き出すマグマが、プレートとプレートの間をさらに押し広げてできたのが「地溝帯」ですね。
アフリカ大陸を南北に走る大地溝帯グレート・リフト・バレーは、人類発祥の地でもあります。
今回の地熱発電プロジェクトもこのアフリカの大地溝帯で展開されています。グレート・リフト・バレーは3つの地溝帯からなるのですが、そのうち最大のものは、東リフト・バレーと呼ばれます。これらは、モザンビーク、タンザニア、マラウイ、ブルンジ、ザンビア、ルワンダ、ウガンダ、エチオピア、エリトリア、ジブチ、アンゴラ、コンゴ、そしてケニアと12カ国にまたがっています。
またずいぶん多くの国の名前が挙がりましたね。東アフリカを地熱発電のメインストリートたる大地溝帯が縦断している。アフリカというと、ダイヤモンドからウランまで、さまざまな鉱物資源の宝庫と言われていますが、地熱エネルギーの宝庫でもあるんですね。
天然ガス、石油、石炭も豊富ですから、アフリカはエネルギーの宝庫と言っても過言ではないでしょう。
アフリカにおける地熱発電の可能性を具体的に教えてください。