




3年前に、JICAの依頼で東アフリカにおける地熱発電のポテンシャルを調査したことがあります。ケニア、ウガンダ、タンザニア、エチオピア、ジブチについて調査を行いました。全体としては、約1万5000メガワットの発電量を得られる可能性があります。内訳は、ケニアは7000+メガワット、タンザニアは650-860メガワット、ウガンダ450メガワット、エチオピアは5000+メガワット、ジブチは230メガワットです。
ケニアは圧倒的ですね。
ケニアでは調査が進んでいるので、より現実に即した数字が把握できています。ケニア自体はこれまで化石燃料が出ない国でした。電力はもっぱら水力頼みでした。けれども、水力発電は天候に左右されますし、アフリカでは干ばつもあるので、いつも水が豊富なわけではありません。その点、地熱はあらゆるエネルギーの中で最も安定的です。枯渇することもなければ、季節変動もない。その上クリーンです。二酸化炭素を出すこともない。だからこそ、大地溝帯が縦断し、豊富な地熱資源に恵まれているケニアにとって、地熱発電の開発が大いに期待されているのです。
しかもこの発電量は現時点での調査水準で、ということですから、もっともっと発電することも計算上は可能なのでしょうね。
その通りです。
現在、リマさんの会社では、ケニア・オルカリアではどんな仕事をしているのですか。
発電所建設のための基礎調査ですね。地熱発電所を作るのにふさわしいかどうかを調べるわけです。私たちが調査に入ったところは無事合格し、新しい地熱発電所の建設が始まったところです。おそらく池上さんも現場にいらっしゃるかと思います。2014年の稼働を目標にしています。
それは楽しみですね。今、ケニアにおける発電のエネルギー別比率はどうなっていますか?
ケニアの総発電量は1500メガワット程度です。そのうち水力が60%、火力が18%で、地熱は13.5%です。2030年までの開発計画では、総発電量を15000メガワットへ引き上げることになっていますが、そのうちの3分の1は地熱発電で賄いたいというのが、ケニア政府の考えです。
改めて、地熱発電のメリット、デメリットについて伺えますか。