【イノベーティブ部門 最優秀賞|キヤノンマーケティングジャパン】日経BP Marketing Awards 2017

受賞者インタビュー

キヤノンマーケティングジャパン 日経IDとKruxを連携した
新たな取り組みにより
アプローチのヒントが得られました

写真:西 賢二氏

西 賢二
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
プリンティングソリューション企画本部 インクジェットマーケティング部
インクジェット商品企画課 チーフ

桔梗原 「日経トレンディネット」をメイン媒体としながら日経BP社の全サイトに掲載したビジネスプリンター「MAXIFY」のタイアップ広告が、イノベーティブ部門の最優秀賞を受賞されました。もともとマーケティングにどのような課題があり、どういった目的で展開されたのかお聞かせください。

西 今回の商材であるビジネスインクジェットプリンター「MAXIFY」は2014年に立ち上げたブランドですが、当社の家庭用インクジェットプリンター「PIXUS」に比べると歴史も浅く、ブランド認知という点ではまだ世の中に浸透していないという実情がありました。では、どのような手法でブランド認知度を高め、ビジネスユースとしての商品メリットを訴求していくか。それが、マーケティングの課題となっていました。

桔梗原 ビジネスの現場ではレーザープリンターが主に用いられているような感覚がありますが、インクジェットプリンターはどのような企業に向いているのでしょうか。

西 どちらかというと小規模事業所ですね。小規模事業所をターゲットにした弊社のアンケートによると、5人未満の事業所では約7割がインクジェットプリンターを使用し、事業所サイズが小さくなるほどインクジェットプリンターを選ぶ傾向にあります。インクジェットプリンターは本体サイズが小型でインクのランニングコストもリーズナブルです。また、消費電力も低いのが特徴で印刷頻度がさほど高くない小規模事業所やホームオフィス、店舗などに適しているデバイスといえます。

桔梗原 「MAXIFY」の認知度を高めるという目的達成のために、どのような展開をお考えになったのでしょうか。

稲垣 今回のタイアップ広告を通じてビジネスユーザーに認知を高めていくことはもちろんですが、今後に向けた適切なアプローチポイントの示唆を得るために今回日経BP社に協力していただきました。
 具体的には、日経IDとKruxという分析ツールを連携させ、「MAXIFY」の訴求ポイントである「スピード」「コスト」「大容量給紙」「ユーザビリティ」の4つを打ち出し反応を確認しています。4種類のバナーを表示するとともに、タイアップサイト内ではその4つの機能を簡潔に解説し段階に応じた反応の違いを見ています。

4種類のバナー表示により
意外な訴求ポイントが明らかに

写真:稲垣 多青氏

稲垣 多青
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
プリンティングソリューション企画本部 インクジェットマーケティング部
インクジェット商品企画課

桔梗原 4種類のバナーを表示し、どの機能がクリックされるのかその数値によって、ユーザーに刺さる訴求を分析しようとしたわけですね。

稲垣 はい。今回のバナー部分は、アンケートベースでは把握しにくい、今のところはプリンターの購入を検討しているわけではない方々に対して、どのような機能を最初に提示すると興味を引くことができるのか、というところの計測と検証に活用しました。

桔梗原 実際にデータを取られて、何か気づきは得られましたか。

西 最初のバナーでは、想像以上に「大容量給紙」への反応がよかったことが大きな発見でした。「MAXIFY」においては普通紙最大500枚という「大容量給紙」がストロングポイントのひとつではあるのですが、ビジネスインクジェットプリンターでは「スピード」や「コスト」が重視される傾向にあるので、それ以外のポイントで反応がよかったことは新しい発見でした。

稲垣 「大容量給紙」という機能に反応があったということから、ビジネスユーザーは、現在プリンターを使用する中で何らかの不満や感想を持っていて、バナーの情報にも関心が高く、実使用に近い具体的な機能の説明を求めているということを読み取ることができました。

通常のマーケティングでは見えにくい
潜在層へのアプローチの手がかりをつかむ

写真:桔梗原 富夫

桔梗原 富夫
日経BP社
執行役員
日経BP総研 副所長
イノベーションICT研究所 所長

桔梗原 日経IDとKruxを連携させるという手法は弊社では初の取り組みでしたが、今回の結果をどのように評価していますか。

稲垣 ビジネスユーザーに向けて最初のインプレッションではどの機能が響くのか、次にタイアップページ内ではどの機能が注目を集めるのか、効果的な訴求ポイントがわかり、アプローチの手がかりをつかむことができました。ビジネスユーザーをターゲティングするというのは非常に難しいものですから、日経IDのようなデータベースはとても大事でマーケティング支援施策として可能性を感じています。

桔梗原 今後はどのような展開を考えていますか。

稲垣 デジタルマーケティングを中心にうまくアプローチしていきたいですし、店頭での販売比率も高いのでそれを後押しするような施策を自社サイトでしっかりと行っていきたい。そのために、今回得られた結果をサイトの構造や広告などに活かしていきたいと考えています。

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