地産地消の配達サービス「チリンチリン三鷹」

生産・配達・消費をオール三鷹のローカルパワーで!

代表の濱さん。構想を思いついてから3週間でスタートさせた(写真:鈴木愛子)
代表の濱さん。構想を思いついてから3週間でスタートさせた(写真:鈴木愛子)

 地産地消を応援する「チリンチリン三鷹」は、地元農家にも歓迎された。

 提携する野菜農家の一人で、東京むさし農協の青壮年部長を務める根岸隆好さんは言う。

提携農家の根岸隆好さん。JA東京むさしの青壮年部長も務める(左)。やはり当初から提携する森屋賢さん(右)(写真:鈴木愛子)
提携農家の根岸隆好さん。JA東京むさしの青壮年部長も務める(左)。やはり当初から提携する森屋賢さん(右)(写真:鈴木愛子)
提携農家の根岸隆好さん。JA東京むさしの青壮年部長も務める(左)。やはり当初から提携する森屋賢さん(右)(写真:鈴木愛子)

 「三鷹はもともと農業が盛んな地域です。街と密接する“都市農家”として地産地消をもっと促進したいというのが、長年の課題だった。これまでは、イベントの出店や直売などに販路が限られていたが、チリンチリン三鷹によって新規顧客との定期的なルートが開拓され、さらに広がっているのがありがたい。農業を三鷹の魅力の一つとして発信できるのが嬉しい」

花の苗を出荷する提携農家の海老沢一晃さん(写真:鈴木愛子)
花の苗を出荷する提携農家の海老沢一晃さん(写真:鈴木愛子)

 同じく当初から提携する野菜農家の森屋賢さんは「『こんなに近所に畑があるなんて知らなかった』と、直売所に買いに来てくれる若い世代も増えた」、花苗を栽培する海老沢一晃さんも「野菜と一緒に花を初めて買ったというお客さんが増えている」と笑顔を並べる。

 サービス開始当初には3軒だった提携農家も、口コミで6軒に増え、収穫量が増えた6月以降は「曜日担当制」も導入。野菜を買うとついてくるイラスト付きの手書きレシピは、元保育士の濱さんの母によるもの。真夏の熱中症対策に配達には軽自動車も利用するなど、自分たちのアイディアでどんどんサービスをブラッシュアップしている。

チリンチリン三鷹が生んだ「地域のつながり」

 「チリンチリン三鷹に参加してよかった」と話すのは農家だけではない。

 当初から配達員として参加しているスポーツ教室主宰の當麻正惟さんは、すでに教室は再開しているが、配達の仕事も当面続けていきたいと考えている。「常連さんから声をかけてもらったり、地域の人と知り合いになったりできるのが楽しいし、元気をもらえる」。

 5月から自ら応募してきたという「ちーちゃん」こと小村周子さんは、この春に大学を卒業したばかりの22歳。就職が決まっていたイベント会社がコロナ禍で休業状態となり、いまだに出社できていない。「アルバイトでつなぐ選択肢もあったけれど、どうせなら生まれ育った地元とつながりを深めたくて、配達員をさせてほしいと連絡しました。農家やお店、配達先の主婦の方と交流のはとても楽しいです」