「おにぎり」が日本のコメを救う!?

~「ミシュラン」におにぎり専門店も登場、世界から熱い視線

「宿六」三代目の三浦洋介さん。生まれたときからいつもおにぎりがあった(写真:鈴木愛子)
「宿六」三代目の三浦洋介さん。生まれたときからいつもおにぎりがあった(写真:鈴木愛子)

 もともと地元の人が中心の店だったが、最近は日によって観光客が9割近くにのぼるときもあり、海外からの観光客も少なくない。浅草の仲見世通りとは離れ、「ふらりと通りかかる場所でもないから、わざわざ調べてきてくれるのでしょう。海外の人にとって黒い食べ物は馴染みがないので、以前は海苔が苦手な人もいたのですが、今では海苔を残す外国の人は年に2、3人」。それほど海苔をまいたおにぎりの認知度が高くなっている。

 実は今、おにぎりは海外で通じる日本食「スシ」「テンプラ」に続く一画に加わろうとしている。

海外の各地でおにぎり専門店の出店ラッシュ

 1980年代にハワイで誕生した「スパムむすび」は、缶詰ハムのスパムを使った海苔巻きで、今やハワイの多くのスーパーやコンビニで売られているほどポピュラーなものだ。しかし、スパムむすびを別にすれば、長きにわたって日本以外の国でおにぎりは普及しなかった。

 理由は、米の品種の違いと食習慣の違いだ。

 東南アジアなどで食べられるインディカ米や熱帯ジャポニカのうるち米は、粘り気が弱くパラリとした炊きあがりでおにぎりにまとめることができないのだ。また、中国や香港、朝鮮半島などでは、そもそも冷たいご飯を食べる習慣がない。