国内に目を転じれば、弥生時代中期の遺跡からおにぎりらしきものが出土するなど、その歴史は古く2000年以上。定番でシンプルだからこそ、誰もが工夫しやすく、具材で変化をつけやすい。
部活やアスリートの練習後の補食としても、おにぎりはすっかり定着した。練習後30分以内の「ゴールデンタイム」に炭水化物(糖質)とたんぱく質を補給することが疲労の回復や体づくりに効果的だというのはスポーツ医学の常識となっている。
また、全国各地でおにぎりコンテストやイベントは活況を呈している。SNSに #OnigiriAction のハッシュタグを付けておにぎりの写真を投稿すると、アフリカ・アジアの子どもたちに1投稿につき5食の給食になる「おにぎりアクション2019」には約30万枚の写真投稿があった。兵庫県のお弁当・おむすびコンテストは回を重ね、すでに21回になる。
そうしたおにぎりイベントの1つを訪ねてみた。
2019年12月15日、福島県いわき市のスーパーマルトSC高坂店のイートインコーナーで行われた、おにぎりワークショップだ。講師は先述のおにぎり 浅草 宿六の店主・三浦さん。いわき産コシヒカリの「イワキライキ」の最上級米「プレミアムイワキライキ」の市民消費拡大イベントとして、「イワキライキ」戦略ブランド化推進本部が開いたものだ。
いわき市農林水産部部長の本田和弘さんは、おにぎりイベントを開催した理由をこう語る。「いわきのブランド米として『Iwaki Laiki』は5年前から販売されていますが、さらに生産者を厳選し、コシヒカリの粒の大きさ(2ミリのふるいで選別)やタンパク質含量(6.4%以下)などの基準を独自に設けて厳選しているのが『Premium Iwaki Laiki』です。その魅力を知ってもらうために、今一番人気のある食べ方であるおにぎりイベントを実施しました」
前日には三浦さんがその場でおにぎりを握るライブキッチンイベントが行われ60人が参加、この日のワークショップも20人定員のところ70人の応募があり、急きょ24人に参加枠を拡大して実施した。
参加者に聞くと、「会社員の娘がお弁当よりおにぎりの方が、食べながら仕事ができると言うので、毎日持たせている」(50代・女性)、「息子が、部活後に食べるおにぎりを毎日持って行くので、もっとおいしいおにぎりを作れたらと思って来た」(30代・女性)、「子どもたちは独立して夫婦二人暮らし。今日のように出かけるときは、夫の昼食用におにぎりを作っておいておくので改めて教わりにきた」(60代・女性)など、さまざまなシーンでおにぎりは食べられている。
おいしく家庭で作って食べるにはどうしたらいいのだろうか。