講演

インフォマティカ・ジャパン

もう一度データの本質に回帰せよ製造業DXを全社に波及させるポイントは
緻密なデータマネジメント戦略にあり

日本企業の製造業DXは、まだまだ現場レベルにとどまっている。新たなビジネスを創造し、企業変革を成し遂げるためには、データの統合・管理が鍵になる。生成AI時代のデータ戦略に求められるデータマネジメントについて解説する。

準備に時間がかかりすぎて
データ活用が進まない現実

インフォマティカ・ジャパン
テクニカルセールス本部
ソリューションコンサルティング部
シニアソリューションズコンサルタント
早川 大亮 氏

『2024年版ものづくり白書』によれば、現場DXの成果が全社に波及していない事実が明らかになった。約半数で「個別工程のカイゼン」は進んでいるものの、「製造機能の全体最適」は20%台、「事業機会の拡大」は10%台にとどまる。

インフォマティカ・ジャパンの早川氏は、「現場でのDX成果を全社レベルに引き上げるためには、全社的なデータ連携・統合、データ活用の促進、そしてデータ発生源であるマスタデータの整備が求められます」と説く。

1つ目のデータ連携・統合では、組織内の各所に散在するデータを統一の仕組みによってつなげることが不可欠となる。データの粒度、構造、発生頻度など様々な問題があるが、「適切にデータを管理して連携できれば全社横断のDX基盤が完成し、真のDXにつながります」と話す。

2つ目のデータ活用の促進では、データの準備に時間がかかり過ぎていることが課題だと指摘する。「例えば予兆保全にデータを活用したいと考えても、データ収集やクレンジングにほとんどの時間が割かれ、なかなかやりたいことにたどり着かないのが現実です」(早川氏)。

さらに厄介なのが、データの信頼性が不透明な点だ。データガバナンスに関するルールがない場合、「このデータが信頼できるかどうか」が曖昧なまま進んでしまうリスクをはらむ。

経営戦略から落とし込む
データマネジメント戦略

そこで3つ目のマスタデータの整備がポイントになってくる。「活用するデータの基はトランザクションデータです。しかし、それはマスタデータとひも付いてこそ全社規模での活用が可能になります。つまり、マスタデータが整備されていなければ、『使えるデータ』は出てこないのです」と早川氏。これを踏まえ、データマネジメントの重要性を訴えた。

「CDO(最高データ責任者)はデータマネジメントを基盤と捉え、高速道路や水道などのインフラに例えています。今後は経営戦略から落とし込んだデータマネジメント戦略が必要になります。上流段階でビジネス効果、あるべき業務イメージ、データ活用方針やデータモデル策定などを行い、そこから仕組みの実装に入るのが理想です」(早川氏)

同社では「CLAIRE」によって、生成AIを活用した効果的なデータマネジメントを実現できるという。その上で早川氏は「こうしたツールを活用してデータ基盤を整え、真の改革を目指してほしい」と結んだ。

マスタデータを土台とし、製造現場から全社までを串刺しにするデータマネジメント方針が製造業DXを実現する

インフォマティカ・ジャパン

URL:https://www.informatica.com/jp/

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