講演

レイヤーズ・コンサルティング

グローバルマーケットに再び挑戦を!プロセス改革で「開発期間の半減」と
「勝てるコスト管理」の両輪を実現する

製造業を取り巻く環境は激しく変化しており、世界市場に通用する革新的な製品を適切な価格とスピードで投入することが求められている。そこで重要になるのが、DXを最大限に活用した製品開発と生産プロセスの改革だ。今求められる改革の方向性を解説する。

開発期間短縮や余力創出を
3つの重要施策で実現する

レイヤーズ・コンサルティング
代表取締役CEO 公認会計士
杉野 尚志 氏

円安や金利上昇などが進む激動の世の中において、レイヤーズ・コンサルティングの杉野氏は「製品開発プロセスの抜本的革新」と「世界市場をにらんだコスト競争力の強化」が必須と指摘する。

「製品開発プロセスの抜本的革新」について、杉野氏は3つの重要施策を挙げた。1つ目は「デジタルコンカレントエンジニアリング」だ。設計段階からデジタル上で評価・シミュレーションを高サイクルで行うとともに、後工程の業務もデジタルで前倒して実施。開発期間の短縮や効率化を実現する手法だ。「ある国内精密機械メーカーの事例では、従来19カ月だった開発期間が、施策実行後は9カ月に短縮できました」(杉野氏)。CAE(コンピューターによるエンジニアリング)やDMU(デジタルモックアップ)を活用し「実機試作を3回から2回に削減。手戻りも削減しました」と杉野氏は説明を続ける。

2つ目は「データ改革」。BOM(部品表)を背骨としたデータ連携の必要性や、PLM(製品ライフサイクル管理)システムでBOMを連携・同期することの重要性を強調した。

3つ目は、設計者が間接業務に追われて本来業務に集中できない現状を踏まえた「開発部門・設計部門の業務改革(余力創出)」である。「当社の関与実績で言うと、約4分の1しか本来の設計業務はしていないのが現状です。聞くだけ会議、ほぼ使われない資料作成、調べれば分かる問合せ対応等の間接業務の削減で、少なくとも30%は余力創出できます」(杉野氏)。

徹底的なコスト管理で
世界市場に打って出る

「円安によって、グローバルマーケットに打って出るチャンスが広がっています」と話す杉野氏は、「世界市場をにらんだコスト競争力強化」のための重要施策を挙げた。

1つ目は、商品企画段階からグローバル基準でコストを作り込む「スペック・コストコントロール」である。オーバースペックをやめ、無駄な機能はカットすべきだと杉野氏はいう。

2つ目は、「原価企画の強化」である。一般的に「製品原価の8割以上は量産前の企画・設計段階で決まる」といわれている。杉野氏は「目標未達でゲートを通過した製品で、量産後に利益を出した製品はない」という点に注目。コストゲート管理を徹底する運用設計などの必要性を説いた。

3つ目は「製品別実際原価の把握」である。デジタルツールやIoTなどを活用し、週次程度で実際原価を把握すべきとアドバイスした。「当社はグローバルで戦うための開発・生産プロセス改革をサポートします」と杉野氏は締めくくった。

3Dモデルやデジタルツールを活用し、評価や生産準備を前倒しして、開発・設計業務を同時並行で実施する

レイヤーズ・コンサルティング

URL:https://www.layers.co.jp/

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