講演

スマート工場研究所

スマート工場の起点は「工場経営システム」にありスマート化に必要な工場経営の変革とは
工場ERPシステム構築のススメ

工場のスマート化を実現するには何が必要か。あるべきスマート工場の姿(図版参照)で、鍵となるのは工場全体の最適化だ。部分最適化では生産性の向上につながらない。まずは工場経営システムの確立が大事と、スマート工場研究所の久下氏は説く。

「工場経営システム」を確立
必要となる3つの基本機能

スマート工場研究所
取締役
久下 直彦 氏

「本来、工場の使命とは、生産要求を受け取り、工場の生産資源を活用してその要求を達成すること。つまり、無駄なく適切に生産資源が活用されるように計画・指示を行うこと、計画や指示通りに生産資源が活用されモノづくりがなされているかを監視すること、問題の発生を迅速に捉えて、ロスが最小化されるように問題解決を図ることにありますが、これをITシステムとして構築・運用できるようにする必要があります」(久下氏)。スマート工場の計画は、まず工場経営システムの確立から入る必要があると説く。

工場経営システムの基本機能には、「製造指示と実績管理」「監視と見える化」「活動の評価、管理体系の確立」の3つがある。つまり、現場を統制し、現場の情報(いつ、誰が、どのように、どんな設備を使って、何を作ったのか)を一元管理し、予実として見える化していく仕組みとして、MES(Manufacturing Execution System:製造実行システム)はスマート工場の心臓ともいえる役割を果たす。

さらに必要なことは
マネージメントの仕組みの構築

前述した工場経営システムを誰が構築するのか。また起きるであろう様々な問題をどうやって解決していくのか。必要となるのが「スマート化の実行推進組織の編成」「デジタル技術を活用した問題解決の推進とポイントの整理」「デジタル人材の育成」「スマート工場の構想策定と体制確立」である。

スマート工場研究所は、アイ・ピー・エスやシーメンス、オープン(旧RPAテクノロジーズ)などと提携し、実効性の高いスマート工場の実現を支援する。「工場の運営課題、阻害要素、ストレスの課題を経営レベルで考え、デジタル技術で解決しています。ソリューション、ハードウエア、要素技術の全領域でエンジニアリングし、お客様の課題が解決できるまで伴走します」と久下氏は述べた。

デジタル技術を活用し、全体最適化が図られ、工場がスマートに運営されている様子。特に「工場の全体最適化を図るシステムの確立」と「ソフトウエアを活用した問題解決が可能なこと」が重要だ

スマート工場研究所

URL:https://smartfactory-labo.co.jp/

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