インタビュー

再エネやコージェネの普及拡大へ 震災後に風向きが大きく変わる

再エネやコージェネの普及拡大へ 震災後に風向きが大きく変わる
2013年12月2日(月)公開
構成・文/小林佳代 写真/加藤康
 

政府は新たなエネルギー基本計画の策定に向け、総合資源エネルギー調査会基本政策分科会で節電や省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの普及拡大、コージェネレーション(熱電供給)の拡大などを議論している。再生可能エネルギーやコージェネは今、どのような状況にあるか。環境コミュニケーションを専門とする東京大学教養学部客員准教授の松本真由美氏に聞いた。

温暖化問題を知りたいと東大先端研の門をたたく

──松本さんは今年4月に東京大学教養学部の客員准教授に就任し、専門の環境コミュニケーションをテーマに学生向けの講義も担当していらっしゃいます。テレビの報道番組でキャスターなどを務めていた松本さんが、環境・エネルギー分野に関心を持ち、研究するようになったのは、どういうきっかけからですか。

松本真由美客員准教授(以下敬称略):以前からエコロジーには興味がありました。10年ほど前、知人たちと立ち上げたNPO(非営利組織)で主婦や小学生を対象に「エコロジーとエコノミーを両立するライフスタイルの確立」をテーマとする活動をしていたこともあります。再生可能エネルギーという言葉が、まだ一般には浸透していないような時代のことです。

 こうして活動する中、専門家の間でも意見が分かれ、様々な情報が錯綜する温暖化問題についてもっと深く知りたいと思うようになり、6年前、思い切って大学で勉強してみようと東京大学の先端科学技術研究センターの門をたたきました。

 幸運なことに、再生可能エネルギーのコミュニケーション分野で協力できる人材が求められていました。次世代太陽光発電の研究を進めている瀬川浩司教授の下、「協力研究員」として研究内容の発信や東大で開催する国際学会やシンポジウムのお手伝いをするようになったのです。

 1年後、再生可能エネルギー分野の情報発信と理解・啓蒙をミッションとする「特任研究員」になり、現場を訪ねて調査・報告を行う一方、原子力発電、ガス火力発電など幅広くエネルギー分野の知見を深める活動もしたりしました。今年4月からは教養学部の客員准教授として、環境・エネルギー問題に関する学生への講義も担当しています。

 
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プロフィール
松本真由美(まつもと・まゆみ)氏

松本真由美(まつもと・まゆみ)
東京大学教養学部付属教育高度化機構環境エネルギー科学特別部門客員准教授
専門は環境/科学技術コミュニケーション。上智大学外国語学部卒業。テレビ朝日報道局を経てCNNニュース、NHK BS-1 ワールドニュースのキャスターなどを務める。現在は東京大学での教育と研究活動の傍らシンポジウム、講演、執筆など幅広く活動する。