
技術は国を超え、民族を超え、政治の問題をも超越するのですね(柏木氏)
柏木: 政府はスマートコミュニティを日本の成長戦略の柱の1つと考えているようです。スマートハウスやスマートコミュニティは重要な輸出アイテムとなりそうですが、海外展開はどのように進めていきますか。
樋口: 大和ハウスグループは創業100周年を迎える2055年に売上高10兆円を目指しています。海外需要を取り込まなければ到底不可能な数字です。
スマートハウスを構築する上で欠かせないHEMSに関しては既に実績があります。独自開発の「D-HEMS」がシンガポールのマンションに152台採用されました。
今後はスマートハウスの海外展開も視野に入れていきます。ターゲットの1つは中国市場。2013年には中国の建設・不動産企業と50%ずつ出資して生産会社を設立しました。浙江省紹興市に住宅部材の生産工場を建設。そこで生産する部材を市内の高級リゾート分譲地「会稽山四季園開発プロジェクト」の住宅向けに納入する予定です。
中国の農村住宅はまだまだ発展の余地があります。大和ハウス工業の技術で工期が短く丈夫で安心な住宅を造りたい。省エネ、断熱など日本の環境技術を駆使し、いずれはスマートハウス、スマートコミュニティに進化させたいと思います。
合弁を組む企業とは、強い信頼関係で結ばれています。政治の世界は難しい問題もありますが、民と民の間で、中国国民のためになることを進めようとするのであれば、必ず良い方向に向かうと信じています。
柏木: 技術は国を超え、民族を超え、政治の問題をも超越するのですね。期待しています。